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執筆者の写真TOTO

航空会社連合の紹介その③―スカイチーム(Sky Team)

更新日:2024年2月4日


スカイチーム(SkyTeam)は、2000年6月22日にデルタ航空、エールフランス、大韓航空、アエロメヒコ航空の4社によって設立され、アムステルダムに本拠地を置いている世界二番目に大きい航空連合です。


現在、スカイチームには19社の航空会社が加盟し、160カ国余りの就航国及び1,000以上の空港で、1日当たり10,000を超える便を運航しています。アライアンス・スローガンは「Caring more about you」(あなたをもっと思いやる)になります。



 

目次

 




加盟航空会社


メンバー




元加盟航空会社






業務内容と特徴



スターアライアンスやワンワールドと比べ、設立が一番遅いのに成長が一番速く、そのせいで加盟会社の評判も低く「ScaryTeam」というあだ名まで付けられました。

日本とオセアニアは加盟会社がなく残念ですが、ほかの地域はほぼカバーされており、特にヨーロッパには最大のシェアを獲得しています。



提携内容

  • すべての加盟航空会社搭乗分を一つのマイレージプログラムに積算することができ、相互乗継の場合も割引運賃が多い

  • 〜Move under one Roof〜プロジェクトによるターミナル機能の共用化

  • グローバルネットワーク整備にともなう定期便運航とサービス向上

  • 一枚の航空券で加盟他社便も搭乗できる

  • 飛行機部品の共同購入とレンタル

  • 航路ネットワーク及びエプロンのシェア


スカイチーム塗装

加盟会社は、すべての飛行機機体にスカイチームロゴマークの塗装を施しており、それ以外も最低1機をスカイチーム特別塗装機にしています。



各社ハブ空港



共用区域





会員システム及び特典



スカイチームにおけるマイレージサービスのランクはエリート、エリートプラスの2段階です。



エリートとエリートプラスの会員特典比較表


*航空会社や利用空港によって、特典内容に変更や制限の可能性があります。




空港ラウンジ及び利用制限

スカイチームエリートプラス会員もしくは国際線ビジネス/ファーストクラスを搭乗する場合、世界各地にある加盟航空会社のラウンジ及びスカイチームブランドの専用ラウンジが750ヶ所以上利用できます。

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スカイチーム専用ラウンジ


  • 運航会社によって利用できるラウンジが決められ、スターアライアンスやワンワールドのように自由にラウンジを選ぶことができない

  • デルタ航空運航便搭乗の場合は加盟航空会社のラウンジ及びスカイチーム専用ラウンジ以外の提携ラウンジが対象外

  • アメリカとカリブ海地域の旅行は国際便扱い対象外



各航空会社とスカイチームの会員資格比較表




SKYPRIORITY (スカイプライオリティ)



スカイプライオリティはスカイチーム加盟の全航空会社が2012年に導入し、ファースト/ビジネスクラス搭乗者やエリートプラス会員限定のサービスです。

内容はエリートプラス会員が受けられる空港サービスと同じで、世界各国1,000か所以上の空港で実施されており、スカイプライオリティのマークが目印です。





世界一周



スカイチームの世界一周航空券を紹介します。

予約サイトは英語になりますが、世界一周堂などの旅行代理店での購入もできます。


目的地

166か国にある1,050か所


運航会社

AF、AM、AR、AZ、CI、DL、FM、GA、KQ、KE、

KL、MF、ME、MU、OK、RO、VS、SV、UX、VN


路線規則

出発地と帰着地は同じ国である

大西洋横断、太平洋横断、エリア2とエリア3横断の便をそれぞれ1便ずつ必要

乗継は最大15回、途中降機はRTWSKY4運賃の場合最低3回最大5回、ほかの運賃の場合最低2回最大15回

途中降機は各エリアで最低1回、スカンジナビア、欧州、同じ国でそれぞれ3回、5回、3回まで

同じ都市は乗継2回、途中降機1回まで

地上移動区間は2回まで(途中降機として計上)


運賃規則

総旅程距離で四つの運賃に分ける

26.000 miles (fare basis: RTWSKY4)

29.000 miles (fare basis: RTWSKY3)

33.000 miles (fare basis: RTWSKY2)

38.000 miles (fare basis: RTWSKY1)

地上移動区間も含まれる

予約クラスの詳細はこちら


サーチャージ

YQ/YRサーチャージの代わりに規定料金のQサーチャージが徴収される(保険などの諸費用は別途)


予約期間

出発日の最低7日間前までにすべての予約を完了させる

予約後72時間以内及び出発7日間前までに発券する


最低/最大利用期間

最初の国際便から10日後~1年以内

例外:日本と西南太平洋地域出発は5日後~1年以内


搭乗クラス

エコノミークラスとビジネスクラス

各区間において、プレエコとファーストクラスがあれば購入可能


幼児・小児

座席利用のない幼児:正規運賃の10%

座席利用のある幼児・小児(11歳まで):正規運賃の75%

大人同伴のない未成年者:対象外


変更

ノーショー/再発券:125USD

最初の区間変更及び路線変更(運賃差額、総旅程距離および途中降機の再計算)が可能

キャンセル・払い戻し:150USD

最初の区間以外、日時や便名変更は無料(サービス料が発生する可能性あり)


受託手荷物

エコノミークラス:1個(23KG)

ビジネスクラス:2個(23KG)





総括



ほかの2大連合と比べると、全体的にイメージが悪いスカイチームでした。


  • 機内サービスや設備に妥協できる&特典航空券の需要が低い

  • スカイマイルアメックスカードで上級会員を維持できる

  • 海外での利用が多い(特にアメリカや中国国内)


そういう方には、スカイチームも利用価値はほどほどあると思います。


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