空の自由(Freedoms of the air)とは、1944年のシカゴ条約で決められ、ある国の航空会社が運航する航空機が別の国の領空内でどのような行動が取れるかについて定めた商業航空権の集まりで、合計9つあります。
目次
9つの自由とは
*第6以降の自由は、基本貨物専用便となります。
第5の自由:以遠権のメリット
以遠権は、国際航空運輸において、自国から相手国を経由して、相手国からさらに先にある別の国への区間についても営業運航を行なう権利です。
以遠権を利用する理由は、大体これぐらいです。
満足度の高い航空会社による運航
レベルの低い北米の航空会社と比べると、CXのJFK-YVRが明らかに格上です。
特典航空券の枠が多いのに発券する人が少ない
QFのファーストクラスを体験したければDXB-LHRの特典航空券が取りやすいです。
特典航空券の所要マイルが少なくて発券ルートも多い
EKのBKK-HKGはEK、JL、KE、QF、VXなど、約60000/40000マイルで往復のファースト/ビジネスクラスが取れます。
*残念ですが2021.4からEK以外のマイルでファーストクラスの発券ができなくなります。
通常よりお安く販売される
EK BKK-HKGのファーストクラスは片道HKD4000ぐらいで、KLM SIN-DPSのビジネスクラスは往復SGD600以下です。
上級会員のステータスマッチに使える
以前LAのステータスマッチに実際搭乗する条件があり、南米に行けない人にはLAのMAD-FRA路線を代替で利用すればいいです。
以遠権区間一覧
各種影響で、以遠権路線の運航状況が常に変動しています。
JALやバニラエアも運航していましたが、今は日系航空による以遠権路線が存在しません。
こちらのサイトは英語になりますが、出発地、到着地、航空会社でアルファベット順に並べていて探しやすいです。
個人的にお薦めの区間をいくつか紹介します。
CX BKK-SIN YVR-JFK ICN-TPE-NRT/KIX/NGO
ワンワールドは、加盟航空会社が少なく、アジア地域にはJL、CX、MHのみとなります。MHには多少抵抗がありサービスもいまいちで、JLは日本発着路線しかないため、ワンワールドを利用しての東南アジア圏内路線はCXのBKK-SINがお薦めです。
YVR-JFKも同じ理由で、北米にしては高いクォリティーの搭乗ができるからです。
CXのマイルで自社便の片道航空券を発券する場合、基本香港でしか途中降機できないんですが、ICN-TPE-NRT/KIX/NGOは日本発で台北とソウルを周遊できるコスパ最高の路線です。
EK MXP-JFK & SG FRA-JFK
両方とも最新A380運航で、EKはシャワー室や機内ラウンジ、SGはダブルベッドにできるスイートルーム、ファーストクラスにしてもなかなか希少な体験ができます。
ヨーロッパかアメリカ在住じゃなければあまり使い道のない路線ですが、世界一周航空券という手もあります。
特にファーストクラスの特典航空券は、とても人気でなかなか空席のないハブ空港からの路線より全然取りやすいです。
LA FRA-MAD & HU DUB-EDI & SG DME-ARN
EU圏内のビジネスクラスは、基本エコノミーと変わらないため、本物のビジネスクラスに乗るなら、以遠権フライトを利用しましょう。
B787とA350運航の路線です。
皆さんは過去に以遠権フライトを利用したことありますか?
私はマルタ航空でイタリアのカターニアからウイーンに行ったことありますが、いまいちでした笑。
今度は、きちんと選んで体験したいと思います!
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