プライオリティ・パス（PRIORITY PASS）は、空港又は空港ターミナルビルと提携し、145か国600都市に及ぶ1500か所以上利用できる世界最大級の空港ラウンジ・アクセス・プログラムです。
こちらの会員システムに参加することで、各種特典を楽しみながら、空港での待ち時間も有意義に過ごせます。
目次
空港ラウンジの種類と比較
空港ラウンジは、航空会社やラウンジ運営会社などによって許可を受けた乗客のみ入場可能で、接客担当者が常駐し、飲食物やWIFIなど各種サービスが提供され、一般の待合エリアと比べると静粛でゆったりできる空間となります。
無料対象外の乗客が有料で入れるラウンジもあります。
そんな空港ラウンジには、いくつかの種類があります。
種類によって提供されるサービスも大いに異なり、グレードに差が付き、基本サービス以外、スパトリートメント、マッサージルーム、仮眠室などの追加特典が利用できるところもあります。
航空会社が運営するラウンジ
航空会社および航空連合の上級会員やビジネスクラス及びファーストクラス利用客向けのラウンジで、基本保安検査場の内側（搭乗口近く）にあります。
条件を満たす同伴者も一緒に入れますが、人数によって追加料金がかかります。
ほかには、航空会社発行のラウンジアクセス券やマイルもしくはキャッシュで支払って入る場合もあります。
クレジットカード会社が運営するラウンジ
通称カードラウンジです。
保安検査場の内側も外側もあり、主流のゴールド以上のカードであれば基本対象で、当日の搭乗券と一緒に提示すれば入室できます。
カードによって同伴者1～2名まで無料もしくは同伴者料金で利用できます。
ただしアメックスやダイナースなど、高額な年会費がかかるプラチナ以上のカードを除き、直接入れるのはほとんど国内空港のラウンジで、海外までカバーはできません。
空港が運営するラウンジ
空港会社が独自に運営する空港利用者向けのラウンジです。
保安検査場の内側も外側もあり、基本的に料金を払えば入れる仕組みで、クレジットカード会社と提携するにより上記カードラウンジと同様に利用できる場合もあります。
クォリティとしては、航空会社ラウンジ＞空港運営ラウンジ＞カードラウンジです。
またその他には、自社ブランドの空港ラウンジを上記三種類のところと業務提携する企業もあります。
プラザプレミアムラウンジは、世界最大級の空港サービス経営グループとして、30か国70か所の国際空港にて250を超えるラウンジを運営しています。
プライオリティ・パスの提携ラウンジにも、上記の各種ラウンジが入っています。
プライオリティ・パスの会員特典
世界中どこへ行っても利用できる空港ラウンジがある
軽食やドリンクでエネルギーチャージしてリラックスできる
WIFIと充電ができて待ち時間を十分に利用できる
空港施設を割引もしくは無料で利用できる
アプリで簡単にラウンジの検索と比較ができる
24時間のカスタマセンターがサポートしてくれる
プライオリティ・パスの利用方法
ラウンジ入室の際、搭乗券と以下のものをいずれか提示する必要があります。
プラスチック製会員証
すべてのラウンジ対応で一番シンプルな方法
デジタル会員証
対応しないラウンジもあるので事前に確認したほうがいい
プライオリティ・パス利用権付きのクレジットカード
オンラインアカウントでカードの登録が必要で、デジタル会員証と同じ対応しないラウンジもある
＊郵送されたプラスチック製会員証に記載の会員番号と認証コードを入力してアカウントを作成すれば、デジタル会員証の取得とクレジットカードの登録ができます。
会員システムの構成と費用
会員プランは三つです。
グレードによって年会費は異なりますが、どっちも同伴者有料となり、直接入会する意味は全くありません。
幸い、グレードの高いクレジットカードとの業務提携が多く、対象カードを所持すれば無料で入会することができます。
カードを解約しなければプライオリティ・パスも自動的に更新されます。
そのうち、会員特典に加え同伴者無料のカードもあり、直接入会より遥かにお得です。
おすすめのプライオリティ・パス無料付帯カード
プライオリティ・パス付帯のクレジットカードリストです。
＊法人カード、インビテーション製などの特殊カードを除き
どれを選ぶかわからない方には、消費スタイルに合わせ、プレステージ会員権付きの一番お得なカードをいくつか紹介します。
年会費を抑えてコスパ重視の方には
楽天プレミアムカード
年会費11000円で対象カード内最安値
楽天市場で年間20万円以上使えば元が取れる
楽天グループサービスを三つ以上愛用なら申請すべき
*2024年1月1日からは対象ラウンジの無料利用回数が年間5回まで制限されました。
エポスプラチナカード
ポイントで年会費を支払える（年間利用額100万円が一番お得）
マルイで年4回10％オフで買い物ができる
2名以上利用でコース料理1名無料や割引クーポン付きの高級店が多数
旅行やグルメなどハイスペックな需要が高い方には
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
優待特典付き高級ホテル予約サービス＆毎年もらえる無料宿泊券
予約困難店の枠確保や2名以上利用でコース料理1名無料のサービス
無料の家族カードを含めプライオリティ・パス発行可能＆同伴者1名無料
旅行保険やコンシェルジュのクォリティが非常に高い
年会費165000円かかるから年間決済額が1000万円を超えないと意味ない
ラグジュアリーカードMastercard Titanium Card
ラグジュアリーホテルの手厚い優待特典や業界トップクラスの旅行保険
人気レストランなどダイニング全般の優待と限定オファー
ライフスタイル全般の優待やMastercardワールドワイドプレミアムサービス
年会費は55000円でリーズナブル
年会費110000円のブラックカードなら更に格上のサービス付き
おすすめのラウンジを紹介
あんまり知られていませんが、プライオリティ・パスは、毎年会員に向けてアンケートを行い、最高のラウンジを発表します。
52000人余りの会員から選ばれた2018年ベスト10です。（2019年以降はコロナの関係でやっていないようです）
世界最優秀賞
SALA VIP INTERNACIONAL キト国際空港(Quito Intl)
南米唯一の新設空港に位置し、屋外テラスから都市全体の景色を一望できる
有名シェフ監修のメニューやプライベート酒蔵からのワインを味わいながらキトの夕日を楽しめる
専用のオフィス、仮眠室、マッサージ室、シャワーなども完備している
行くチャンスがほぼないのが残念ですが。。。
地域部門優秀賞受賞
ヨーロッパ
PRIMECLASS RIGA BUSINESS LOUNGE
リガ国際空港(Riga International) (ターミナルE)
アフリカと中東
AHLAN LOUNGE AT B
ドバイ国際空港(Dubai Intl) (第3ターミナル、コンコースB)
アジアパシフィック
MIRACLE FIRST CLASS LOUNGE
バンコク・スワンナプーム国際空港(Bangkok Suvarnabhumi Intl) (国際線コンコースD)
北米
LOUNGE 19
メキシコ・シティ・ベニート・フアレス国際空港(Mexico City Benito Juarez Intl) (第1ターミナル)
高評価奨励賞
ヨーロッパ
NORTHERN LIGHTS EXECUTIVE LOUNGE
アバディーン国際空港(Aberdeen International)
アフリカと中東
MARHABA LOUNGE
ドバイ国際空港(Dubai Intl) (第3ターミナル、コンコースA)
アジアパシフィック
SATS PREMIER LOUNGE
シンガポール・チャンギ国際空港(Singapore Changi Intl) (第3ターミナル)
北米
THE CLUB MCO (GATES 70-99)
オーランド国際空港(Orlando FL International) (ターミナルB、コンコース4)
ラテンアメリカとカリブ海
EL DORADO LOUNGE
ボゴタ・エルドラド国際空港(Bogota El Dorado Intl) (第1ターミナル)
そのうち行けそうなラウンジは、バンコク、シンガポール、ドバイぐらいです。
バンコクのMIRACLE FIRST CLASS LOUNGEはオープンキッチンで作りたての料理を24時間提供し、祝日限定メニューまで用意してくれます。
ただスワンナプーム空港は非常に道に迷いやすいです。ラウンジを探そうと誰もいない変なところまで行って戻るのにすごく時間がかかったこと、何回も経験したから注意が必要です。
シンガポールのSATS PREMIER LOUNGEは毎月異なるイベントを行い、端午節で熱々の各種ちまきや夏休みのアイスクリームコレクションなど、素晴らしい体験になります。
ドバイはお金持ちの国という印象のままで、とにかくいいものを使います。食材もサービスもよく、本格的なバースペースにてアルコールを満喫できます。
実際、ベスト10に入っていなくても、中東地域や東南アジアのラウンジは基本クォリティが高いです。
また、一部空港には、ラウンジだけでなく、指定レストラン、スパ、ゲームセンター及びショッピングなどの割引クーポンも発行します。特にレストランは、無料で収まる範囲内でとても魅力的です。
例えば
DUBのT3Aにあるsleep 'n fly Sleep Loungeは、仮眠ポッドを利用できます。
JFKのT1とT5にあるBe Relax Spaは、無料のマッサージが楽しめます。T4にあるMinute Suitesは、お部屋の使用が可能です。T8にあるBobby Van‘s Steakhouseは、食事1回につきUSD28の割引ができます。
LAXのT3とT6にあるGamewayは、ゲーム及び飲食の無料提供があります。
日本には、成田空港の鉄板焼道頓堀くり田やぼてぢゅう、関西空港のぼてぢゅう、中部国際空港のぼてぢゅう、THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR、海膳空膳、くつろぎ処が対象で、基本同伴者を含め一人税込3,400円まで無料（スパは入浴食事セットメニュも選択可能）です。
関西空港は国内線の出発時・到着時、成田空港と中部国際空港は国内線・国際線の出発時・到着時の全シーンに利用できます。
また、6時間以内再度利用不可の制限がかかりますが、羽田空港T1の「足湯カフェ＆ボディケアLUCK」は国際線の出発時・到着時、鹿児島空港の「ボディケアLUCK」は国内線出発時・到着時に会員本人限定で1回税込3,400円の割引で利用できます。
＊アメックスカード付帯のプライオリティ・パスは改悪によりラウンジ以外の割引が使えなくなりました。ほかのカードも今後そうなる可能性が高く、プライオリティ・パス目当てのカード申請は事前に一度確認を入れるといいです。
多様な便利施設や広い空間、おしゃれなインテリアや美しい景色、各地特産物や有名シェフ特製メニュー、シャワールームやスパなどのリラクゼーションサービス、一息できる仮眠室やビジネスサービス。。。。。そんな素敵なラウンジから旅行の醍醐味を味わてみてはいかがでしょうか？
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