ヒルトン ホテルズ&リゾーツ(Hilton Hotels & Resorts)は、アメリカのテキサスに本社を置き、119の国と地域に19のブランド、7000を超えるホテルやリゾートを展開し、世界2番目に大きいホテルグループです。
ヒルトンのロイヤリティプログラムはヒルトン オーナーズ(Hilton Honors)と呼ばれ、一番獲得しやすい上級会員資格や一番価値の低いポイントなど、よく揶揄されます。
目次
各ホテルブランドの紹介
19のホテルブランド一覧
Waldorf Astoria(ウォルドーフ アストリア)
歴史と伝統に包まれ、貴族の邸宅を彷彿させる空間に高級感が漂います。世界のランドマークホテルとして、最高のサービスと体験を提供するトップクラスのラグジュアリーホテルです。
日本初のウォルドーフが、2026年に東京日本橋で開業される予定です。
LXR(エルエックスアール)
お客様一人ひとりに合わせる至高のサービスやその土地ならではの贅沢な体験を提供する個性豊かなラグジュアリーホテルコレクションです。
京都のROKU KYOTOが日本初のLXR系列として2021年に開業されました。
Conrad(コンラッド)
創業者のコンラッド・ヒルトンの名を冠するブランドで、洗練された現代的なスタイルやサービスが、スマートでラグジュアリーな新しい世代の旅行者の心に残る体験を捧げます。
Canopy(キャノピー)
地域密着型の新しいホテルブランドで、シンプルかつ個性的なライフスタイルに合った滞在が楽しめます。
2024年には大阪もオープンされる予定です。
*優秀社員はオレンジ色のコンバースをもらえるみたいですよ!
Signia By Hilton(シグニア バイ ヒルトン)
ビジネス旅行者の需要に合わせ、イベントやミーティングに特化したホテルブランドです。最先端のテクノロジーとデザインが、より一層の会議体験に導きます。
2019年に発表された新しいブランドです。
Hilton(ヒルトン)
一番代表的なメインブランドです。
主にビジネス旅行客向けですが、レジャーでも全然利用しやすいです。
アジアでは高級な印象を与えるかもしれませんが、北米に行くとランクがぐっと下がるので驚かないでくださいね。
Curio Colletion(キュリオ コレクション)
輝く個性を持つ独立系ホテルの集まりです。
地元ならではの魅力や唯一無二の体験を求める旅行者には、好奇心を満たす最適な選択肢です。
日本国内は、軽井沢に1軒あります。
Double Tree(ダブルツリー)
おもてなし、快適、スマート、人間味のある旅をお届けします。
ヒルトンと同じフルサービスのホテルブランドですが、位置づけや規模が多少劣る分、リーズナブルな価格で泊まれます。
チェックイン時に、アツアツホカホカのチョコクッキーがもらえますよ。
Tapestry Collectione(タペスリー コレクション)
独特な織物を意味するタペスリーは、それぞれのホテルが独自のストーリーを織り込むように、いつも新しい体験を届けます。
キュリオよりはすこし下のランク付けで、同じくブティックホテルの集まりです。
ほぼ北米地区にあり、アジアでは台北に1軒のみの展開です。
Embassy Suites(エンバシー スイーツ)
ファミリーや団体向けの全室スイートホテルです。
オーダー式の朝食、毎晩2時間のハッピーアワーがすべて無料で楽しめます。
ほとんど北米とカリブ海地域にあります。
Tempo(テンポ)
「成功した若者」のビジネス旅行を目標に、ウェルネスやSDGsに力を入れ、気軽に利用できるモダンなライフスタイルホテルです。
アメリカから先行開業し、8~10年間で500軒を展開される見込みです。
MOTTO(モット)
世界各地の一等地で都会的な滞在を楽しめるマイクロホテルブランドです。
小さい空間を最大限に利用する客室、団体予約時にコネクティングルームや費用分担の設定、高品質の睡眠体験へ導くデザインなど、若い旅行者の心を掴める要素がいっぱいです。
今はアメリカしかありませんが、今後世界中の展開が楽しみです。
Hilton Garden Inn(ヒルトン ガーデン イン)
観光やビジネスの拠点として、お手軽価格で利用できる利便性の高いエコノミーホテルです。
満足できない場合は全額返金という太っ腹の宣伝も打ち出されています。
2022年、日本初上陸のガーデンインが京都で開業されました。
Hampton(ハンプトン)
ホテル数の一番多いブランドです。
世界中に分布し、24時間営業のショップや温かい無料朝食がドライブ旅行にはとても合います。
Tru(トゥルー)
人とのつながりを大事にするパブリックスペース、セルフ式の無料朝食、実用性を極めるデザインなど、あらゆる年齢層の興味を引くようなシンプルで元気のある新ブランドです。
現時点では米州のみの展開となります。
Spark by Hilton(スパーク・バイ・ヒルトン)
2023年に発表・開業し、すでに100カ所以上が開発中の新しいブランドです。
低予算の旅行者をターゲットに、「プレミアムエコノミー」の位置付けで設定料金が1泊85~105ドル程度も朝食の無料ベーグル・バーはあります。
既存ホテルの改築によるリブランドする形を取り、まだ米国のみの展開ですが、のちに欧州などを含め数千軒の規模へと成長させる予定です。
Homewood Suites(ホームウッド スイーツ)
コンセプトが、自宅のようにお寛ぎできる空間です。
全室スイートの長期滞在型ホテルとして、冷蔵庫やキッチンなどが完備され、朝食や各種サービスも無料で提供されます。
Home2 Suites(ホーム2 スイーツ)
ホームウッドよりお手頃な価格で、キッチンは基本レンジのみで、若年層ファミリー向けの長期滞在型ホテルです。
同じく無料朝食が提供され、ペットも一緒に泊まれます。
Hilton Grand Vacations(ヒルトン グランド バケーション)
エクシブと似たようなオーナーシップ型のホテルブランドです。
タイムシェアのリゾート会員権を購入し、管理費を払い続けることで、毎年付与されるポイントを使って宿泊できます。
珍しく日本にもあります。
会員システムの構成と取得条件
ヒルトンオーナーズには、メンバー、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドの順に、4段階の会員ランクがあります。
ステータス達成条件
滞在、泊数、ベースポイントのいずれかの条件をクリアすれば達成できますが、滞在もしくは泊数は一番コストが低くほとんどの人が選ぶ方法です。
滞在:途中一度チェックアウトした後チェックインした場合も含め、同一ホテルでの連続した宿泊
ベースポイント:対象となる精算金額1ドルにつき10ポイント(一部施設は5ポイント)
*達成後、翌々年の3月末まで有効です。
資格対象宿泊
ポイントやマイル獲得対象となる滞在及び特典滞在のみ、滞在STAY、泊数NIGHT、ポイントPOINT(略称SNP)の獲得が可能です。
ヒルトンの公式ルート(サイト、アプリ、電話など)を通して予約された宿泊のみが資格対象となります。
キャッシュ、ポイント&マネー特典、特典滞在、客室のアップグレードアワードなど、支払方法に関係なくすべて有効です。
各種OTA(じゃらん、一休.com、エックスペディアなど)からの予約は、対象外なのでご注意ください。
通常のOTAと違って、ホテルグループから指定されるエージェントがあります。
例えば、アメックスのファイン ホテル アンド リゾート(FINE HOTEL&RESORT、略称FHR)サービスです。
それらのエージェントを通して予約すると、無料朝食、部屋アップグレード、アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、100ドル相当ギフトなどの優待特典を受けられるほか、資格対象の宿泊実績として計上され、ポイントの獲得もできます。
ただし、FHRの利用は最低年会費165000円のアメプラカード所持が必要で、かつ各種制限もかかります。
私は、正式な資格を持つエージェントとして、それと同等の優待特典を提供することができます。
ご希望の方は、こちらの記事をお読みくださいませ。
*FHRなどを利用する際、ホテルフロントでのお支払いのみ宿泊資格対象で、事前決済の場合は対象外です。
各種宿泊キャンペーン
毎年には2~3回のシーズンキャンペーンが開催され、基本はボーナスポイントが付与されるオファーです。
*ホテルグループの常時開催プロモーションはシーズンごとに分けられ、開催されないシーズンもあります。
ほかには、50%オフのタイムセールも不定期に開催されます。
ヒルトンからターゲットプロモーションが来ることもあり、同じボーナスポイントの付与が多いですが、全くの運で当てにはなれません。
永久ダイヤモンド会員資格
ダイヤモンド会員資格を10年以上、かつ有料/無料での滞在実績が合計1,000泊以上もしくは生涯獲得ベースポイント数が合計200万ポイント以上で取得できます。
*10年連続所持の必要はありませんが、同資格を365日間連続で維持する場合のみ1年間と数えられます。
会員特典の解説とコスパ分析
会員特典比較表
マイルストーンボーナス
対象となる宿泊が40泊を達成すると10,000ボーナスポイント、その後10泊ごとに10,000ボーナスポイント、さらに60泊目に別途30,000ボーナスポイントを付与されます。
特典内容の補足
ポイントまたはマイルの獲得対象
対象となる滞在
ヒルトンの公式サイト(Hilton Honors.com、Hilton.com、Hampton.comなど)、電話(1-800-4HONORSまたは各地のヒルトン・リザベーションズ・オフィス)、アプリ、現地ホテルやAmadeus、Apollo/Galileo、Worldspan、SABREなどのGDS、IATA公認の旅行代理店による予約
対象とならない滞在
卸売/ツアーオペレーターやカジノ・プレイヤーカード所有者限定パッケージ、契約社員や旅行代理店割引料金、Go Hiltonチームメンバー料金またはファミリー&フレンズ料金で滞在する非正式会員、タイムシェアプログラム及びその体験宿泊、無料またはバーターによる宿泊、NET/シリーズ/ITグループ料金、契約エンターテインメントやアンコール料金、第三者のウェブサイト及び「opaque」チャンネルからの予約
*上記滞在中、部屋付け料金がポイント対象となるかどうかは参加ホテルにより決定されますが、ハンプトン、トゥルー、ホームウッドスイーツおよびホーム2スイーツは対象外です。
対象となる料金
対象となる滞在で発生した客室料金、飲食代、電話代、ランドリー代、有料ムービーチャンネル使用料、娯楽/レクリエーション施設使用料及びその他部屋付け料金(第三者が運営するホテル内の非関連施設を除く)最大4室分の対象となる精算金額に対し、ベースポイントを獲得可能
*ベースポイント及び会員ランクボーナスポイント以外のキャンペーンポイントやマイル、及び滞在毎のクレジットは1室分のみ加算可能で、エリート会員特典も会員とゲスト1名のみ受けられます。
特典滞在
ウォルドーフ、LXR、コンラッド、キャノピー、シグニア、ヒルトン、キュリオ、ダブルツリー、タペストリー、エンバシー・スイーツ、モットー、ヒルトン・ガーデン・インの部屋付け料金に対してポイントを獲得可能
ヒルトン・ポートフォリオ参加対象ホテルで、ポイント&マネー特典の現金部分はポイントを獲得できる(ハンプトン、トゥルー、ホームウッド・スイーツ、ホーム2スイーツの部屋付け料金を除く)
特典滞在による部屋付け料金はマイルの獲得不可
*マーケティングパートナーの割引券/無料券(マイレージプログラム特典やトラベル特典など)は、部屋付け料金を含めポイントやマイルを獲得不可(特典券に特別記載がある場合を除く)
会員資格特典
2人目宿泊無料:1名または1室あたりの料金に追加アイテム(お食事、アクティビティ、駐車場など)、特別料金(パッケージ料金、ベッド&ブレックファスト料金など)、税金が含まれる場合を除いて1室1名の料金で2人まで宿泊可能
レイト・チェックアウト:空室状況が許す場合に限る
5泊目無料:同一ホテルにて、全額ポイント使用のスタンダードルーム特典で5連泊から20連泊までの滞在に対し、5泊ごとに5泊目が無料になる
エリート会員繰越特典:エリートランク到達条件を超えた宿泊日数は、翌暦年の会員資格獲得に使える(繰越分はマイルストーンボーナスやエリート会員資格贈呈の適用外)
部屋アップグレード:ウォルドーフ、LXR(ダイヤモンド会員のみ対象)、コンラッド、キャノピー、シグニア、ヒルトン、キュリオ、ダブルツリー、タペストリーのみアップグレード対象、ゴールド会員はラウンジアクセス権のある部屋へアップグレートの場合のみエグゼクティブラウンジ利用可能(コンラッド・ワシントンDCのサクラクラブおよびシグニアbyヒルトンのクラブシグニアを除く)
ダイヤモンド会員資格の延長:ダイヤモンド会員資格を3年以上取得、もしくは250泊以上宿泊、もしくはベースポイントを500,000以上獲得で、会員資格を再取得できない場合、1回に限りhiltonhonors.com/diamondstatusextensionにて延長申請可能
48時間客室保証:到着予定日の2日以上前のホテル現地時間深夜12時以前に、一般料金にて予約可能
*客室の10%以上がオーバーブッキング(一部のホテルは2%)もしくは最繁忙期(その地域の主要イベントの時期や大晦日など)、ポイント予約やキャンペーン特典、一時制限時のホームウッド・スイーツ及びホーム2スイーツ、コンラッド・モルディブ・リゾート&スパ、ヒルトン・セイシェル・ノートルム・リゾート&スパ、ホーレイ・アット・グランド・ワイレア、キングストン・プランテーション・コンド、ロイヤル・パームズ、コンラッド・コサムイ・リゾート&スパ、中国のハンプトンbyヒルトンまたはヒルトン・グランド・バケーションズは対象外
エリート会員資格の贈呈:
有効期間365日間のエリート会員資格(年間60泊達成の場合はゴールド、100泊達成の場合はダイヤモンド)を毎年1回のみで翌年1月31日23:59(東部標準時)までに贈呈可能、ゴールド贈呈後100泊達成の場合、贈呈先が自動的にダイヤモンド会員資格にアップグレードされ、最新のアップグレード日から365日間有効になる
*同一アカウントへの贈呈回数制限なし
ヒルトンは、数年前からクレジットカード、ステータスマッチ、ダイヤモンドチャレンジ、会員資格贈呈など、各種キャンペーンを頻繁に行った末、ダイヤモンド会員が一番数が多くて獲得しやすい最上級会員になっており、会員数飽和による体験が悪くなることも深刻な問題です。
ラウンジの人が多く待つ状態になったり、良い部屋へのアップグレードもほぼ期待できません。
特にお部屋のアップグレードは、各ホテルが自由に決めれるので、スイートが空いてもアップグレードさせなくて結構です。
朝食は必ず保証されるので一安心ですが、ただ朝食だけならゴールドでも十分じゃないですか?
ダイヤモンド特典の価値は、グレードの高いホテルやローシーズンでの宿泊にあると思います。
また、東南アジアやトルコなど低カテゴリーホテルの多い地域によく行くなら、宿泊の大半がポイントで完結できます。
例えばトルコのELAZIGダブルツリーは1泊5000ポイントで宿泊できます。2022年年初のプロモーションは1滞在につき2500ポイント、ダイヤモンドマイウェイで1滞在につき1000ポイント、これで1滞在/泊のコストが1500ポイントまで下げられます。
100泊するとマイルストーンで9万ポイントをもらえ、総コストが6万ポイントになります。
ヒルトンポイントの価値は1ポイント=0.6円で実質3.6万円しか使わず、100泊で贈与できるダイヤモンド会員資格だけでも5万円ほどの価値があり、逆に1万円の儲けになるなんて夢の話です。
もちろんこのような極端のケースの実現は難しいですが、かなりの低コストでダイヤモンドを維持できるのがわかります。
年間30滞在もしくはカード利用額200万円で維持できるし、かつ日本国内のホテル数がまだ少ないため、ほかのホテルグループをメインに、ヒルトンをサブにすると一番いいかもしれません。
ヒルトンアメックスプレミアムカード
ヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード(略称ヒルトンプレミアムカード)は、ヒルトンの上級会員になると決めた以上、持たなければ必ず損をすると言える最強の一枚です。
*年会費低めの一般カードもありますが、特典内容がいまいちで紹介を省略します。
カード付帯特典内容分析
年間200万円以上のカード利用でダイヤモンド会員資格へアップグレード
1泊もせずにダイヤモンド会員になれるのは、会社の経費など普段からカード利用の多い人にとって一番の取柄かもしれません。取得したダイヤモンド会員資格は、翌年末まで有効で、毎年利用額をクリアすれば10年経つと永遠にダイヤモンドでいられます。
毎年のカード更新に伴い、ウィークエンド無料宿泊特典を付与
66000円の年会費が高いとはいえ、更新時にもらえる1泊分の無料宿泊特典は、ヒルトングループほぼすべてのホテルが対象で、使い方によって1泊10万円以上の宿泊もできるので基本元は取れます。年間利用額300万円を超える場合は更に1泊分が付与され、毎年の無料宿泊は最大2泊まで可能です。
ショッピングの利用で3%、ヒルトン参加ホテルでの利用でさらに+4%のポイントが貯まる
一部対象外の加盟店を除く普通のショッピングでも還元率が高く、ヒルトン参加ホテルでは倍以上になりポイントがどんどん貯まっていきます。
ヒルトンゴールドエリート会員資格を提供
ヒルトンのゴールド会員は、各種カードの無料付帯でなれる一番ベネフィットの良い会員です。ダイヤモンドとの特典の差が小さく、何より無料朝食もありだいぶお得に宿泊できます。
ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパンの年会費が初年度無料
日本国内と韓国の対象ホテルで、宿泊25%割引、レストラン最大20%割引で利用できます。家族カード会員を含め初年度無料、2年目以降年会費10,000円(税込)で更新できます。5,000円HPCJ割引券2枚(計10,000円分)は2年目からの付与です。
ヒルトン関連の特典だけ紹介しましたが、ほかの特典など詳しい内容は、ヒルトンアメックスプレミアムカードの記事をご覧ください。
ステータスマッチとファーストトラック
実施時期や地域によって、内容が異なる各種キャンペーンがあります。
2023年の内容をお伝えします。
ステータスマッチ及びダイヤモンドチャレンジ
ほかのホテルグループ上級会員資格の提示で、ゴールドへのステータスマッチができます。
ステータスマッチ成功の場合、期間限定のゴールド会員資格が付与され、90日間以内に8泊するとゴールドの維持、14泊するとダイヤモンドの昇格ができ、どれも有効期間が翌々年の3月末までです。
*すでにゴールド会員である場合は申し込めないので、ステータスマッチを申し込んだ後にヒルトンカードの連携がお薦めです。
ポイントの貯め方
ホテルでの利用
参加施設での対象料金に対して、1米ドルにつき10ベースポイント(ホーム2スイーツおよびトゥルーは5ベースポイント)が獲得できます。
下図のように、上級会員にはボーナスポイントも付きます。
さらに、ゴールド以上の会員は、マイウェイホテル特典の利用で滞在ごとにウェルカムポイントもしくはほかのアメニティを獲得することができます。
ウォルドルフ、LXR、コンラッド、キュリオ、ヒルトン、ダブルツリー、タペストリー:1000ポイントもしくは無料朝食
キャノピー、エンバシースイーツ:ゴールド会員500ポイント、ダイヤモンド会員1000ポイント
ヒルトンガーデンイン:750ポイントもしくは無料朝食
ハンプトンイン、トゥルー、ホームウッドスイーツ:250ポイント
ホーム2スイーツ:100ポイント
ヒルトングランドバケーションズ:ゴールド会員1000ポイント、ダイヤモンド会員2000ポイント
*選択可能なアメニティ内容は省略します。
ヒルトンのシーズンやターゲットプロモーション、そして各ホテルのボーナスポイントつき宿泊プランなどの利用が、更にポイントが貯まります。
クレジットカードの利用
前述のヒルトンプレミアムカードは通常のショッピング利用で100円につき3ポイント、ヒルトンオーナーズ参加施設利用で100円につき7ポイントが付与されます。
*税金や公共料金など、一部ポイント獲得対象外サービスもあります。
ポイントの購入と贈与
1000ポイントにつき10米ドルのレート(1万ポイント以上購入の場合)で、1暦年に合計8万ポイントまで購入できます。
過去には、最大100%のボーナスポイント(つまり最大16万ポイントをもらえる)や50%オフのセールもあり、換算すると5米ドル=1000ポイントでした。ただそれでも大変お得とは言えなく、必要時以外の買い溜めはお薦めしません。
新規会員は、入会90日後(宿泊実績があれば30日後)からポイントの購入ができます。
購入上限が16万ポイントのターゲットプロモーションもあり、100%ボーナスとの併用で最大32万ポイントをもらえます。
ちなみにTOPCASHBACK経由でPonits.comにて購入する場合、2.5%前後のキャッシュバックがあります。
日本国内のポイントサイトにない案件が多く、海外サイト利用時には非常に役立ちます。
今は期間限定で紹介入会につきUSD10~をもらえるので興味のある方はぜひご利用くださいませ。(キャンペーン時期によって金額の変動あり)
貯まったキャッシュバックはそのままPAYPALに引き出せます。私は知らないうちに2000ドルも貯まり、円安時に海外通販サイトでの利用がほとんどでした。
ポイントプールあるいは1対1の譲渡(それぞれ年6回まで)を利用し、会員アカウント間において、1暦年に最大50万ポイントを贈り、最大200万ポイントを受け取ることができます。
*他人のアカウントを不正アクセスしてポイントプールや譲渡でポイントを売る犯行が多いため、フリマなどでポイントを購入するとアカウントを閉鎖される恐れがあります。
Event Plannerプログラム
参加施設で対象となるイベントを開催する会員は、対象となる支払い最大$100,000 USDに対し、1米ドルにつき1ポイントを獲得できます。
対象となるイベント:グループやビジネスミーティング、コンファレンス、客室ブロック、結婚披露宴、親族のお集まりなど、セールス部門またはケータリング部門を通じて正規料金にて契約するイベント
対象となる支払い:契約書に記載されているイベントに関連する支払いで、契約書に明記された個人が支払う料金(ミーティングルームレンタル料金、客室料金、ケータリング料金、AV装置料金など)であり、税金、サービス料、リベート、手数料を除く
その他の獲得方法
旅行&交通手段、ショッピング&ダイニングなどの利用も、ポイントの獲得ができますが、基本北米在住向けでお得なものもありません。
ポイントの使い方
ホテル特典滞在
全額ポイントもしくはポイント&マネーで無料宿泊特典を利用できます。
ヒルトンは、ホテルのカテゴリーを非公開に設定し、その都度調べなければならないフレキシブルポイント制に改悪しました。
幸い、所要ポイントの上下限はPoints Explorerで確認できます。
*上下限も予告なしで変更される可能性があります。
全額ポイント
参加ホテルのスタンダードルームに宿泊する際にかかる1泊あたりのポイント数は、基本10000ポイント=50ドルの比率で、ベストフレキシブルレート(BFR)に基づいて変わります。
*一部ホテルは、スタンダードルームよりすこしランク上の部屋も同じレートで交換できます。
プレミアムルームも予約可能ですが、所要ポイントが跳ね上がっていい選択肢ではないと思います。
ポイント&マネー
全額ポイントと同じ比率で、一部料金をポイントに換算して支払う方法です。
マネー部分はポイントの獲得対象ではありますが、特典滞在として取り扱われるため、一部プロモーションの対象外になります。
特典滞在は、ほとんどの場合、ポイント価値が固定されてしまうため、お得な使い方は基本ありません。
ただし、たまには10000ポイント=60~70ドルのような比率もあり、どうせ到着48時間前まで無料キャンセルもできるし、一種のセールだと考えて部屋を押さえるといいです。
長期滞在の場合は、5泊目無料の特典との併用でコストがだいぶ下がります。
マイレージプログラムへのマイル移行
ほとんどの航空会社には10000ポイント=1000~1500マイル比率でしか移行できませんが、1つだけまあまあお得なマイレージプログラムがあります。
中国の海南航空(HU)なら、25000ヒルトンポイントを10000マイルに交換できます。
HUのマイルは、YQの低い香港航空(HX)の各路線やアラスカ航空(AS)のアメリカ国内短距離ファーストクラスを発券するといいです。
その他のリワード交換
体験特典、旅行&交通手段、ショッピング&ダイニング、寄付などの交換もできますが、交換率が非常に悪く、無視していいです。
*ペアのマッサージ60分もしくはコース料理がたった10000ポイントで交換できる謎の体験特典もありますが、場所はインドのコンラッドで行くチャンスさえないかもしれません。。。。
ヒルトンプレミアムクラブジャパン(HPCJ)
ヒルトンプレミアムクラブジャパンは、日本国内25ホテルと韓国の1ホテルで利用できる会員制優待プログラムです。
*クラブマリオットと似たような感じですが、ヒルトンジャパンから直接運営することでサービスなどの面は安心です。
初年度の年会費は25000円となっているものの、航空会社やクレジットカードなどの会員サービスで、常時開催のキャンペーンを利用して60%オフ(10000円割引券付きで実質無料)もしくは無料で入会できます。
*2年目以降の年会費が10000円で同額の割引券も付き、更新は実質無料です。
会員特典は下記の四つとなります。
宿泊25%オフはかなりお安く感じますが、これは基本、ベストフレキシブルレートに対する割引です。
日本と韓国で、40%~50%オフのセールがよく開催され、それをよく予約する人にとっては逆に高くなるかもしれません。
ただセール価格は基本キャンセル変更不可で、より高い柔軟性を求めるならこちらの特典がいいです。
レストランは、一部除外プランを除き、「HPCJ会員限定割引プラン」滞在時の部屋付け料金で20%オフ、それ以外10%オフとなります。
宿泊との併用は一番お得ですが、普段ヒルトンのレストランをよく利用する人には10%オフでも悪くありません。
ルームサービスや割引券も利用可能です。
毎年、5000円の割引券2枚もらえますが、一回の宿泊で1枚しか使えず、有効期間も半年しかありません。
ここまでくると最低でもゴールド会員にはなっていると思うので、シルバー会員資格は意味ない特典ですね。
*実質無料とはいえ、割引券を使うために無理やり計画を立てると逆に損するかもしれません。HPCJの入会は、ヒルトンオーナーズの上級会員やヒルトンのレストランをよく利用する人にしか、おすすめはしません。
各種キャンペーンと未公開裏技まとめ
新規入会キャンペーン
こちらから入会すると、所定のノルマ達成で別途ボーナスポイントが付与されます。
時期によってオファー内容が異なり、2023年は1滞在で1500ポイント、さらに2滞在で3000ポイント、最大4500ポイントの獲得となります。
以前は2滞在で5000ポイントの入会特典もあり、キャンペーン内容がだんだん悪くなりますね。
ただ、ないよりましで、まだアカウントを持っていなければ利用してみてください。
ウィークエンド特典を最大限に利用する方法
ほかのホテルグループの無料宿泊特典と違って、ヒルトンのウィークエンド特典はプログラム参加施設であればどこでも予約可能で、いわゆる「無制限特典宿泊」です。
名前通り週末限定特典ですが、カスタマセンターのスタッフによって平日も対応されるらしいです。
お薦めのホテルと所要ポイント/現金価格(参考用)です。
Waldorf Astoria Maldives:15万ポイント/2000ドル以上
一番価値の高いところです。ただ空港からホテルまでの交通費は往復一人850ドルもかかります。(半額の近くまで下げる裏技あり)
Waldorf Astoria Los Cabos Pedregal:12万ポイント/800ドル以上
メキシコ西海岸の超高級リゾートです。
Waldorf Astoria Amsterdam:11万ポイント/600ドル以上
多分ヨーロッパ一のウォルドーフです。
Grand Wailea, A Waldorf Astoria Resort:9.5万ポイント/500ドル以上
ハワイのウォルドーフです。ただダイヤモンド会員も無料朝食がない分ケチっぽいですね。
Mango House Seychelles, LXR Hotels & Resorts:11万ポイント/1000ドル以上
モルディブに負けないセーシェルのラグジュアリーリゾートです。
Oceana Santa Monica, LXR Hotels & Resorts:9.5万ポイント/500ドル以上
ロスの新しいLXRで、部屋数が少なく全室スイートのハイクオリティです。
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts:11万ポイント/6万円以上
日本国内なら、こちらが一番いいです。
Conrad Bora Bora Nui:9.5万ポイント/1000ドル以上
世界で一番高いコンラッドはタヒチにあります。パリスヒルトンもここで結婚式を挙げたらしいですよ。
Conrad Koh Samui:9.5万ポイント/400ドル以上
サムイ島のリゾートでなかなか有名なところです。
Hilton Cancun, an All-Inclusive Resort:9.5万ポイント/500ドル以上
ヒルトンブランドで現金価格はさほど高くなくても、オールインクルーシブリゾートの良さは余計な出費がなく楽しめることでしょう。
*伝説のウォルドーフ・アストリア・ニューヨークも、再開したら体験したいですね。
家族や旅仲間同士のお得な利用方法
家族や一緒に旅行する固定仲間がいれば、各種サービスの併用がおすすめです。
前述のウィークエンド特典は、ヒルトンプレミアムカードを毎年300万円以上利用すれば2枚ももらえます。
ラグジュアリーホテルの宿泊需要があれば、家族カードではなくそれぞれカードを所持するほうが、獲得できる特典の数も増えます。
一人だけ毎年100泊(コロナ期間中は60泊)を達成すれば、毎年ダイヤモンド会員資格を贈呈できます。そうするともう一人は贈呈だけでずっとダイヤモンドでいられます。
もしくは2人ともダイヤモンドで、同じホテルで隔日予約し、チェックインの際に2人とも同じ部屋使用の旨を申し出ると、それぞれ1滞在ずつで連泊できます。滞在ごとのプロモーションとの併用でなおさらコストが下がります。
実質30泊でダイヤモンドの維持ができ、エリート会員資格を第三第四者に送り、かつウェルカムポイントも30回獲得できます。
ポイントプールでみんなのポイントをまとめ、5泊目無料のポイント宿泊もポイント不足の心配が要りません。
ディユースを活用
ほかのホテルグループと違って、ヒルトンにはディユースプランを提供する施設が非常に多いです。
ディユースは滞在としてみられるため、30滞在のダイヤモンド会員達成条件や、滞在ごとのプロモーションとは併用できます。
会員特典も使えるので、ホテルのプールなどの施設ももちろん、エグゼクティブラウンジのクオリティによって朝食から一日中食事できるかもしれません。
家の近くにコスパのいいホテルがあれば、ワーケーションやデートなど、様々なシーンで活用できます。
空港での乗継時間が長引く際や、高級リゾートを体験したい時も利用しやすいでしょう。
同じ日付でホテルを検索すると、ディユースの料金が出てきます。
ホテルによって9/10amから4-6pmの間で使えるケースが多く、通常は1泊料金の半額になります。
*1泊料金とほぼ変わらないか、上回る場合もあります。
複数予約により特典の複数享受
ルール上、エリート会員は自分と同室の宿泊者1名までしか特典を享受できませんが、実際、ホテルによって対応がかなり異なってきます。
私は自分のアカウントで2部屋を予約し、両方ともアップグレードされ特典を受けたことが何度もあります。
本来、アジア地区のホテルはそういう面では優しいところが多く、そのため事前に相談することがおすすめです。
また、エグゼクティブラウンジアクセスできる場合は、レストランもしくはラウンジ、朝食をどっちか選ばずに両方食べに行っても大丈夫です。
エリート会員繰越特典の注意点
繰越できる泊数=今年宿泊した分-今年到達した会員資格の必要泊数
例えば、去年からの繰越泊数が10泊で、今年60泊した場合、来年への繰越はありません。つまり2年連続の繰越はできません。
また、繰越できるのが泊数のみで、滞在は対象外です。
マイルストーンもエリート会員資格贈呈も繰越分が対象外のため、繰越の意味は、来年の会員資格維持のハードルを下げるだけです。
総括
ヒルトンオーナーズの特徴をまとめました。
良い点
エリート会員資格の獲得が一番簡単で提携カードの特典も充実
チャレンジ期間中も特典の享受ができる&達成コストが低い
無料朝食とウェルカムポイントが両方獲得可能
ポイントの獲得ルートが多く非常に貯まりやすい
無制限の宿泊特典やエリート会員資格の贈呈は実用性が高い
悪い点
エリート会員数が多すぎて宿泊体験が悪くなる
ポイント宿泊に基準表がなくこっそり改悪される恐れがある
ポイントの価値が低い&改悪が繰り返される
ポイントは宿泊以外にお得な使い道がない
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