top of page

Article

執筆者の写真TOTO

【2024年12月最新】Avios(アビオス)徹底解説&BAブリティッシュエアウェイズマイレージプログラム:Executive club(エグゼクティブクラブ)

更新日:2024年12月31日


改悪:2025年4月1日からは、ティアポイントの獲得方法の変更にともない、シルバー/ゴールド会員の獲得がBAでの年間利用額7500/2万GBP以上必要となり、会員ステータスの維持が実質意味ないものになります。




1916年に設立したブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways、略称BA)は、ロンドンに本社を置き、航空連合のワンワールドの創立メンバーとして、ヨーロッパ3位/世界9位の規模を誇るイギリス最大の航空会社です。ただスカイトラックスによる評価もビジネス/ファーストクラスの口コミもいまいちで搭乗には期待しないほうがいいかもしれません。特にファーストクラスは、ビジネスクラスのデザインに採用されたため世界一ビジネスクラスのあだ名までつけられています。


BAのマイレージプログラムはExecutive club(エグゼクティブクラブ)と呼ばれ、一部提携会社と共通で使うロイヤリティ通貨Avios(アビオス)は、短距離路線の発券が非常にお得で有名でしたが、改悪が繰り返しほぼ使えないものになっています。

ただ本来のメンバー(BA、IB、EI、親会社が同じIAG)に加え、QRAYも自社マイルをAviosに変更し、異なるマイルチャートにより発券選択肢が多くなる一方、今後も新しいメンバーの加入が期待されます。



*2024.9.4-2024.9.18の間に、AYが最大50%のボーナスでAVIOSのセールを開催!10万ポイントを購入すると15万ポイントが加算され、1万ポイントあたり約22000円です。以前の100%ボーナスと比べるとさほどお得ではありませんが。。。。


 

目次

 




会員システムの構成とプレミアステータスの取得



Executive Clubには、ブルー、ブロンズ、シルバー、ゴールドの順に、4段階の会員ランクがあります。




ステータス達成条件

会員資格

ブルー

ブロンズ

シルバー

ゴールド

資格取得条件

入会して獲得

対象フライト2回搭乗+300ティアポイントもしくは対象フライト25回搭乗

対象フライト4回搭乗+600ティアポイントもしくは対象フライト50回搭乗

対象フライト4回搭乗+1500ティアポイント


*対象フライトはBA及びIBにより販売・運航されるフライト(特典予約、旅行代理店や旅行業界割引を除く)です。



ティアポイント(TP)の仕組み計算ツールです。



ちなみに年間5000TPを獲得できれば、Gold Guest List(GGL)という隠された会員資格が入手できます。

その後は毎年3000TPで維持できるし、ゴールドよりも遥かに特典が多いです。



シルバーワンワールドサファイアゴールドワンワールドエメラルドも同時保有し、ワンワールド特典が享受できます。


BA自社便(コードシェア便含む)及びワンワールド運航便であれば、TPの獲得対象(特典予約、旅行代理店や旅行業界割引を除く)となります。


*QFのコードシェア便(Lクラス以外のJetstar運航便を除く)も、TP獲得対象です。



飛行距離は短距離(2000マイル以下)、中距離(2000~6000マイル)、長距離(6000マイル以上)の3段階に分けられ、区間ごとにそれぞれ20/70/80TP(割引なしのエコノミーYクラスを基準に)が付与されます。


*一部路線のTP数が独自のルールあり



予約クラス関係なくビジネスクラス2倍(40/140/160TP)/ファーストクラス3倍(60/210/240TP)となり、エコノミークラスは予約クラスによるマイルの積算率をかけます。


*プレエコは大体1.2~1.3倍の間



ただ対象フライトをクリアしなければならなく、BA/IB運航便に搭乗する必要があり、「日本-イギリス/スペイン」の乗継便ビジネス往復1回+BA/IB短距離エコノミー4回でシルバーになれます。


*QRのDOH乗継往復で560TP、MHのKUL乗継往復で600TP獲得


また、BAの以遠権路線「SIN-SYD」を利用することも対象フライトをクリアできます。プレエコとエコノミーを組み合わせて「NRT-SIN-SYD」2往復すればかなり低コストでシルバーになれます。




ここで踏ん張ってゴールドはいかがでしょうか?

他の航空連合と違って、ワンワールドのエメラルドはJALのファーストクラスラウンジに入れるほどクオリティが高いです。

無論、年間1500TPはハードルも高いです。


一番効率よく貯める方法は、2000マイル~の区間を複数回搭乗することです。

ワンワールドのなかでも常にお手頃の航空券が入手できるCXやMHのハブ空港2000マイル圏マップです。


CTS-HKG、HKG-CGK/DPS、NRT/KIX-KUL、NRT-HKG-BKK/SINなど、利用できる路線も色々あります。

例えば上記のBA「SIN-SYD」とMH「TPE-KUL-SIN」のビジネスクラス2往復で1280TPを獲得できるから、CX「TPE-HKG-NRT」や「TPE-NRT」それぞれ1往復と組み合わせればクリアできます。



BAのヨーロッパ圏内1200マイル~区間路線(例えばLHR-HEL/RAK/ATH/MALなど)は、中距離路線の基準でビジネスクラス1区間80TPももらえ、「QRヨーロッパ1往復+12区間」もしくは「QRヨーロッパ2往復+5区間」でゴールドです。


もっとコストを抑えたければ、MHの短距離線ビジネスクラス1区間70USDで販売されたことも)をたくさん利用するといいです。

同じく1区間40TPがもらえるのがJALの国内線クラスJです。ウルトラ先得で5000円台の路線もあり、+1100円でアップグレートすればいいです。ただ必ず当日アップグレードできるかは難点です。





プレミアステータス特典の比較とコスパ分析



会員特典比較表


1.ブロンズ/ルビー会員は、ロンドン・シティ空港での優先チェックインが利用不可

2.ブロンズ/シルバー会員は、団体予約料金及び長距離路線の非常口座席の無料座席指定不可

3.ブロンズ/ルビー及びシルバー/サファイア会員は、ロンドン・シティ空港での優先搭乗が利用不可

4.同じ予約に含まれる乗客全員を対象に、シルバー会員はエコノミー合計2個、ゴールド会員はクラス不問で別途1個(両方とも1個当たり32KGまで)の追加可能(機内持込手荷物のみの(Basic)航空運賃を除く)




ゴールド会員特典


  • ファーストクラスチェックインカウンター:BA及びワンワールドのカウンター、一部空港の専用保安検査場、LHR及び一部空港の入国専用カウンター


  • ファーストクラスラウンジ:BA及びワンワールドのラウンジ(Concorde Room及びDOHのAl Safwaは対象外)、長距離フライト利用時の指定到着ラウンジ(例えばLHRのBA (T5) & AA (T3) Arrival Lounge)、ラウンジにてElemis Spaを1回無料。


  • 追加のエコノミー特典フライト:通常の特典航空券が満席でも、エコノミークラス(恐らくVクラス)に空席があれば予約可能


  • ゴールド会員特別特典:利用可能な特典座席がなければ、通常の2倍のAviosで30日以上前に予約可能(満席の場合を除く)。変更キャンセルには手数料がかからない(通常GBP35)


  • アップグレード特典バウチャー:二人分(GUF2)と一人分(GUF1)の2種類があり、BAおよびフランチャイズ航空会社運航便の往復航空券適用(最大6区間)、特典航空券対象&団体航空券、パッケージホリデーの一部として販売される航空券及びアップグレード済みの予約は対象外、出発の24時間以上前にキャンセル可能(BAから直接購入した場合は上のクラスの特典航空券に空席がある場合のみアップグレートできますが、旅行会社から購入した場合は通常の空席があれば旅行会社を通してアップグレートできます)


  • 無料でAviosをほかのアカウントに移行:年間合計最大162000ポイント(1アカウント最大27000ポイント)、これと別途162000/27000ポイントの有料移行(会員全員対象)もありますが手数料が高すぎて無意味




GGL会員特典


上記のゴールド会員特典以外、独自の特典があります。


  • 特典航空券の変更・キャンセル:手数料がかからない

  • 通常のラウンジ:同伴者を1名追加(合計2名)で入室可能

  • Concorde Room使用権:LHRとJFKのConcorde Roomを利用可能、同伴者1名(ファーストクラス搭乗時は2名)まで入室可能

  • ゴールドカード1枚とシルバーカード2枚の贈与権:相手が同じ会員資格期間中の場合、1年延長となる(それ以降の会員資格は獲得TP数による)

  • ヒルトンダイヤモンド会員資格

  • 特典航空券の特別枠:Jokerとも言い、通常特典に空席がない便に対し、1回5枠&年間2回まで特典航空券の発券ができる(A/D/T/Bクラスに空席がある場合のみ)

  • 6000TP到達時にJoker+1、7000TP/8000TP/9000TP到達時にJoker+1、GUF2もしくは50000Aviosを一つ選択



ほかのマイレージプログラムと比べると、BAの上級会員は獲得しやすく、いい特典もかなり多いのが特徴です。

特にフライト搭乗時のAviosボーナスは、飛行距離に基づく計算方法で、25%しか積算できない格安エコノミークラスでも、ゴールド会員なら+100%で合計125%のAviosボーナスがもらえるので非常にお得です。ボーナス対象の航空会社にJALが入っているのも大変ありがたいです。



ゴールド会員になれば、エメラルド会員にもなり三大連合の中で一番トップの会員特典が享受できるのです。

GGLまでは難しいですが、ゴールド会員ならBAのヨーロッパ圏内1200マイル~区間路線(ビジネス往復でGBP230~300)やQRのヨーロッパビジネス往復(北欧もしくは東ヨーロッパ出発でGBP1000台)を利用すると快適かつお手頃で獲得できます。

エメラルド会員を目指すなら、BAのゴールド会員が一番おすすめです。



Aviosの積算方法


フライト搭乗


BAは、自社便が運賃制積算になったものの、提携会社に対してはまだ飛行距離制で積算する唯一のヨーロッパ大手航空会社です。


積算率はケチでもお得でもなく普通です。ただ上級会員保有の場合は、格安エコノミーからの積算もボーナスが付くためBA一択です。マイル価値はJLより多少低くても短距離便の需要が高ければまだまだ使えるところが多いです。



フライト搭乗により各マイレージプログラムへAviosを貯める際の積算率です。


BAIBEIQRAY


決まった航空会社への積算により会員ステータスの獲得・維持の需要がなければ、Where to Creditで運航会社及び予約クラスを入力すると一番多く貯めれるところがすぐに見つかります。




Aviosポイント購入


公式には、年に数回のAviosポイントセールを行います。

基本通常価格+50%ボーナスのが一番いいレートで、1年につき最大20万ポイントの購入(30万ポイントの獲得)が可能とのことです。

急ぎでなければ、50%以下の場合は無視していいです。


*ちなみに今までの最高ボーナスは100%です!


最低1000ポイントから購入できますが、買えば買うほど単価が安くなります。

50000ポイントの購入で一番安いレートになることが多く、コストは10000ポイント約EUR120ぐらいです。

システムが通貨を居住地によってEUR、USD、GBPに表示させるため、事前に居住地をフランスにすると一番安いEURのレートで購入できるようになります。


アカウントに最低1ポイント以上ある場合に限り購入できるので、新しいアカウントはホテルのポイント(マリオット、IHG、ヒルトンなど)をすこし移行すれば解決できます。

購入後すぐに反映されるのが一般的ですが、場合によって5営業日かかる可能性もあります。

購入後14日以内に無料でキャンセル可能、キャンセル後14日以内に返金されます。


各社アカウント間でAviosの移動は無料です。

例えば、IBからAviosを購入したほうが安い時もあり、購入後BAに移行すればBAのマイルチャートで発券できます。

ただIBは作成してから90日間経ったアカウントのみ購入できるので、先に作成しといたほうが無難です。


公式以外も、Aviosのセールを行うサイトがあり(例えばフランスのvente-privee、スペインのGroupon)、クーポン使用&ポイントサイト経由&クレジットカードの還元などを合わせて利用するとさらにコストを抑えられます。


ちなみにTOPCASHBACK経由でPonits.comにて購入する場合、2.5%前後のキャッシュバックがあります。

日本国内のポイントサイトにない案件が多く、海外サイト利用時には非常に役立ちます。

今は期間限定で紹介入会につきUSD10~をもらえるので興味のある方はぜひご利用くださいませ。(キャンペーン時期によって金額の変動あり)


貯まったキャッシュバックはそのままPAYPALに引き出せます。私は知らないうちに2000ドルも貯まり、円安時に海外通販サイトでの利用がほとんどでした。




ポイント移行


それなりに貯めやすく交換率も高いのが、マリオットボンヴォイのリワードプログラムです。

通常60000ポイントごとに20000マイルプラス5000ボーナスマイルで合計25000マイルを交換できます。


マリオットアメックスプレミアムカードのポイント還元率は3%で、マリオットグループでの利用はプラス3%で、マイル還元率がそれぞれ実質1.375%/2.75%に上ります。




アメックスのプロパーカード(自社発行)は、「メンバーシップ・リワード・プラス」の登録で(年間3,300円、プラチナカード無料)、1,250ポイント = 1,000マイルで交換できます。


*未登録の場合は、2,000ポイント = 1,000マイルです。


カード利用時のポイント加算レートが100円=1ポイントのため(=マイル交換率0.8%)、マリオットプレミアムカードより全然低いですが、ビジネスカードで会社の経費に使う場合やプラチナカードでの高額利用が必要な場合など、ポイントがたくさん貯まったらマイルの移行が一番お得かと思います。


*ANAへの移行レートはもちろん一番お得ですが、年間40000マイルの上限及び別途5500円の参加費を考えるとほぼ差が付きません。




その他提携サービス


ホテル、グルメ、レンタカー、ショッピング、ライフスタイル、ファイナンスなど、提携パートナーを利用すると貯まります。

各社の提携サービスです。


BAIBEIQRAY



ホテル予約のうち、RocketmilesやKaligo.com、そしてAirbnbを使う価値はあります。


経済・時事に興味があれば、「The Economist」のサブスクを1年間利用することで、Aviosもしくはシャングリラポイントがもらえるキャンペーンも時々開催されます。

Aviosの場合は、デジタル版のみで15000ポイント、デジタル版と印刷版両方なら18000ポイントが付与されます。

以前国をインドにしてデジタル版を購入したら、なんと9699INR(約15000円)で15000ポイントが獲得できました。


*残念ながらインドが余りにも安いためその後キャンペーンから外されました。



15000ポイントは少なく感じるなら、家族会員口座との組み合わせで最大105000ポイントを一撃獲得できます。

インドが外された後でも、公式の50%ボーナス付きセールと変わらないレートだから、セールがない時には便利です。



家族会員口座


最大6人の家族と1つのアカウントでAviosを共有することができます

発券時は家族会員口座に貯まった各メンバーのAvios残高から均等に差し引かれます。

ただデメリットとしては、参加者全員が家族会員口座以外の人への発券は作成した家族・友達リスト(最大5人)のみで、ほかの航空会社アカウント間とのAvios移行もできなくなります。


*家族会員口座とはいえ、住所を同じものにすれば実は誰でも参加可能です。人員変更も可能ですが、一回登録したら半年間は変更できません。





特典航空券の発券ルール


まずはBAから発券する場合です。

IBとEIのサイトは相当手抜きだから発券ルールが見つかりません。親会社も一緒だから、今までの情報によるとおそらくBAと同じです。


  • 座席を使用しない幼児は大人のマイルチャートの10%、座席を使用する幼児・小児は大人と同じマイルチャートが必要

  • ネット発券は出発24時間前までで、電話発券はGBP15相当の手数料がかかる

  • 乗継便は区間ごとにマイルがかかるため直行便以外意味なし

  • 往復発券は片道所要マイルの2倍&ストップオーバーなどのメリットがないため片道発券のみ考えていい

  • フライトの出発日時、搭乗クラス、および路線のみ変更可能

  • 新しい路線や日付が元の予約と同じAviosポイント数を必要とする場合に限って路線変更可能(全額Aviosポイントでの発券のみ)

  • 出発24時間前までに変更・キャンセル可能、手数料はGBP35(出発地域によって通貨が異なる)相当で、払戻の場合は税金などの諸費用がそれを下回る場合はその分だけ徴収(マイルは全額払戻)



BAのマイルチャート表は未公開ですが、IBは公開されています。EIも含め3社のマイルチャートは基本同じだと考えていいです。



BAとEI運航便の必要マイルチャート


*ピーク期は大体4~5月、7~9月、クリスマス前後2週間及び一部週末(毎年多少の変動あり)



BAのハブ空港LONとEIのハブ空港DUBから650/1150マイル圏内マップと主要都市



*この2社への発券は、BAのマイルチャートが一番優れています。



IB運航便の必要マイルチャート




IBのハブ空港MADから650/1150マイル圏内マップと主要都市


IBはBA/EIより多少高くなりますが、北アフリカに行けるのがメリットです。



提携会社運航便の必要マイルチャート(CX、JL、AA、AS、LMを除く)



CX運航便マイルチャート



JL運航便マイルチャート



AA&ASは最低12000ポイント~、LM最低8500ポイント~へと改悪されました。また提携パートナーへの発券は、ほとんど変更キャンセル不可のものです。

BA、IB、EIからの発券は自社グループと上記5社以外、事実上意味ないものになっています。




そしてQRから発券する場合です。


BA改悪前のマイルチャートのままで現時点では一番お得ですが、JALなど一部の航空会社を発券すると税金が異常に高いので要注意!!!

そしてJALを含め一部航空会社はオンラインで発券することができず、リクエストして48時間を待たないとQRからの返答が来ません。

非常に不便にもかかわらず、お試しにJALの発券リクエストを出したんですが、国内線国際線ともわけわからないYQが出てきてびっくり!しかも支払リンクのようなものが直接送信され、高いと思ってキャンセルしようとしたら、マイルはすでに一時的に凍結され、チャットでキャンセルの申し出をしないと解凍されません。

ということで、YQも低めでオンラインで発券できるCXが一番いい選択肢かもしれません。


*オンライン発券はAward flightsを選んでください。Flights with other partnersにすると発券リクエストになります。また、QRのアカウントとリンク済みであればBAのアカウントからそのまま支払可能です。



またAAとASにはすでに改悪が始まり以下のマイルチャートになっています。

ほかの航空会社にも改悪は時間問題だからAVIOSを早めに使い切ることがおすすめです。



*発券後の変更キャンセル手数料はUSD25です。




最後はAYから発券する場合です。


AY自社便マイルチャート


ゾーン1(フィンランドおよび北欧*)内の運航便に限り乗継便無料です。たとえばストックホルム~ヘルシンキ~シンガポールの路線はヘルシンキ~シンガポール間のみAviosが必要となります。

長距離便を往復発券の場合、1回のストップオーバーも可能ですが、実質乗継無料のゾーン1でしか使えません。

片道につきエコノミークラス10~45ユーロ、ビジネスクラス10~120ユーロのYQが必ずかかってきます。




*ゾーン1:ボーデ、コペンハーゲン、グダニスク、ヨーテボリ、オスロ、リガ、ストックホルム、タリン、トロンヘイム、ビィルニアス、ビスビュー、ワルシャワと全てのフィンランド国内便


**ゾーン2:アムステルダム、ベルゲン、ベルリン、ビルン、ブリュッセル、ブダペスト、デュッセルドルフ、エジンブルク、フランクフルト、ハンブルク、インスブルック、クラクフ、リュブリャナ、ロンドン、マンチェスター、ミュンヘン、プラハ、ザルツブルク、トロムソ、ブロツラフ、ザグレブ、チューリッヒ、ウィーン


***ゾーン3:アラニヤ、アリカンテ、アンタルヤ、バルセロナ、ボローニャ、ハニア、ダブリン、ドブロブニク、ファロ、ジュネーブ、ヘラクリオン、ラルナカ、リスボン、マドリッド、マラガ、パルマデマジョルカ、ミラノ、ナポリ、ニース、パリ、レイキャビク、ローデス、ローマ、サントリーニ、スプリット、ベニス、ベロナ


****ゾーン4:グランカナリア、エイラート、フエルテベンツラ、ランサローテ、マデイラ、テルアビブ、テネリフェ


*****ゾーン5:デリー、ドーハ、ドバイ、ムンバイ


******ゾーン6:バンコク、シカゴ、ダラス、広州、香港、プーケット、マイアミ、ニューヨーク、シアトル、ソウル、上海


*******ゾーン7:ロサンゼルス、名古屋、大阪、シンガポール、東京



提携会社のマイルチャートは、各社それぞれ異なり、こちらで確認できます。


そのうち一番お得なのがCXです。


CX運航便マイルチャート


通常AVIOSで発券する際直行便のみ対象ですが、AYから提携会社の便を発券する際は乗継便も同じマイル数になり、さらに提携会社の便以外はAY自社便との組み合わせおよびフィンランド国内の乗継も可能です。

ただ乗継便は最短可能な便しか選択できず、乗継時間を延ばして弾丸旅行することは難しいでしょう。

また往復特典も、もちろん途中降機が1回追加できます。

変更キャンセル手数料は1回EUR50で、旅程開始後は変更キャンセル不可となります。



*Avosをマイルとして使うこの5社は、それぞれマイルチャートが異なるものの、お互いへの発券はすべて同じマイルチャートで、YQだけ多少異なる可能性はあります。つまりBA、IB、EI、AY、QRの特典航空券を発券するならどのアカウントからも同じレートです。


また、ワンワールドメンバー以外、各社特定の提携パートナーへの発券もできます。

例えばAY → HO、IB → AV、BA → FJ、QR → PG、ME、VA、B6などです。




特典航空券の発券方法








適当に2021.11.30「LON-DUB」片道を検索してみました。



ここで自動的に9250Avios+5680円になっていますが、これは罠で次のAvios料金オプションで正しいレートを選びます。


*自分のアカウントはRFS非適用のためかなり高額な税金がかかります。




IBの場合はこちらへアクセスし、必要なマイル数を把握。

出発地、到着地、日付(月単位で選択すると見やすい)を入力すれば確認できます。

例えばマドリードからニューヨークまでのエコノミークラス往復特典は34000ポイントからです。




ビジネスクラスはエコノミークラスの2倍です。



そのまま進むと発券できます。ちなみにEIは電話発券が必要です。




QRの場合はこちらへアクセスします。

一番左側のAward Flightsを選択。



One WayでHKG-HNDを検索すると下記のように出てきます。

そのままオンラインで発券できます。



AYの場合はこちらへアクセルします。

画面がとても分かりやすく、使い心地もいいです。

さすが北欧の航空会社!

IBなんかと比べたら天と地の違いですよ。






お得な発券実例まとめ


BA/IB/EI運航便


Reward Flight Saver(RFS)


ヨーロッパ圏内の短距離BA/IB/EI便には、諸費用定額(エコノミーGBP17.5/ビジネスGBP25)かつキャッシュの代わりにAviosで支払えるシステムです。

ただし、過去12か月間にAviosを貯めたことがなければ、RFS非適用のため通常より高いチャート(マイルと諸費用両方)になります。

クレジットカードから1Aviosでも移行すれば解消されます。


また、検索結果にはレートの悪い諸費用ほぼ全額Aviosで支払う選択肢が先に出てきて、通常の定額費用とマイルチャート適用の選択肢に変えることが要注意です。

1つだけいいところは、諸費用最低GBP0.5(システム上無料処理ができないため)にすると、所要Aviosが高くなりますが、キャンセル・払い戻しにもGBP0.5しかかかりません!変更可能性が高い場合非常に役立ちます。もちろんほかの金額でも同じです。


*ビジネスクラス以上の場合は諸費用最低GBP12.5です。


ちなみに似た感じでPart pay with Aviosというサービスがあり、現金で航空券を購入する際、所定レートでAviosを現金の一部代用が可能です。これは通常の航空券と同じ扱いで、AviosもTPも貯めることができます。


*以遠権路線や南アフリカの ComairもRFS対応ですが、かなり高額で特典航空券よりキャッシュで購入するほうがお得かもしれません。




BA/EI短距離エコノミー&IB長距離ビジネス直行便


オフピーク期の直行便にかかるAviosポイント数です。

BA/EI短距離エコノミー:650MI/1150MI/2000MI以内→4.75K/7.25K/9.25K

IB長距離ビジネス:4000MI/5500MI/6500MI以内→34K/42.5K/51K


LCCに乗りたくなければ、短距離便は基本BAが一番お得です。ワイド機のある路線にはビジネスクラスを強くお勧めします。

ANAのマイルでヨーロッパ圏内路線を発券すると往復エコノミー30K/ビジネス55KもかかるからAviosポイントが断然使いやすいでしょう。


またIBの「MAD-JFK」線のビジネスクラス片道特典は34000ポイント+100ドルちょっとのYQでコスパ最高です。後は「マドリード-南米」線も42.5K/51Kポイントだけで発券できます。


*上記はAviosポイント数だけで比べましたが、YQがたくさんかかる可能性もあり一緒に考慮しなければなりません。ただIBの長距離ビジネスクラスはYQも低めで非常にお得です。




AY長距離ビジネス直行便および北欧圏内乗継便


AYの長距離ビジネスクラスは、多くても片道62.5Kまでに抑えられます。

北米行きならHEL-JFK/ORD/DFW/LAX/SEA/MIA線、アジア行きならHEL-HND/NRT/NGO/KIX/ICN/HKG/PVG/SIN/BKK/HKT線があります。


それに直行便だけでなく、北欧圏内の乗継便も、Avios追加なしで発券できます。

例えば、HND-HEL-ARN/CPH/OSL/KEFのような路線です。

さらに往復特典を発券するとHELでの途中降機も一回無料でついてきます。まあ、私は往復より片道特典をANAの1.5往復発券と組み合わせることが一番お得だと思いますが。。。。


もっともいいのは、時々アメックスのポイント移行キャンペーンが開催され、ボーナスポイント最大30%で62.5Kが48Kになります!!!

特典航空券の枠多いし、YQ低いし、このボーナスポイントまで計算するとこれよりいい選択肢がないでしょう。

AYのビジネスクラスのクオリティも高いからおすすめです。




提携会社運航便


QRで発券する中短距離線


QRのアカウントにAVIOSを移して発券する場合、エコノミーとビジネスクラスそれぞれの必要マイルは、650MI以内6K/12.5K、1151MI以内9K/16.5K、2000MI以内11K/22K、3000MI以内13K/38.75Kです。


*個人的には2000MIを超えるエコノミークラスは疲れるからあんまりおすすめしない&ビジネスクラスは特にお得な感じはしません。



前述の通りJLに使う際のYQが高すぎてほぼ意味ないですが、今後YQが下がる可能性も考えてCXとJLへの発券は一番使いやすいと思います。


NRTとHKGから650MI&1150MI圏内及び主要空港




南米とオセアニアの圏内移動なら、LA、QF、VAを利用できます。

LAのハブ空港BOG、LIM、SCL、SAO、GRUとQFやVAのハブ空港MEL、SYD、BNE、ADLから1151MI圏内マップで、9Kマイルで発券できる路線が数多くあります。

そして人気路線のBSB-SAO/GIG、BNE-SYD、SYD-MEL、MEL-ADLは650MI圏内で6Kマイルだけで発券できます。





ほかには、バンコクから周辺に行くならPG(周遊するならJLのマイルがおすすめ)、マレーシアを中心に東南アジア圏内の移動ならMH(ただ基本キャッシュでも安い)、中東や北アフリカの移動ならRJ&ATなどの選択肢もあります。


各社のハブ空港から650MI/1151MI圏内マップと主要目的地です。


QR DOH


RJ AMM


AY HEL


MH KUL


S7 DME&OVB(一時停止中)


UL CMB


AT CMN


AAとASへはすでに改悪が始まり、その後はCXとJLも改悪の可能性が高く、早めに発券することがおすすめです。




AYで発券するCX長距離ビジネスクラス


AYからCXへのビジネスクラス発券は、ほぼ全路線がお得で、特にヨーロッパと南アフリカへの長距離ビジネスクラスは片道72.5Kだけ!しかも特典枠の数もYQもありがたいです!

CXのビジネスクラスのクオリティが非常に高く、昔ヨーロッパ往復を20万円ほどで買って大満足!(今は直接買うと2倍価格?)

「HND-HKG-CDG/LHR/JNB」のような超長距離線は使用される機材もよく、特に最新のB777-300ERビジネスクラスは間もなく登場する予定でめっちゃ楽しみ~


往復特典ならHKGで途中降機することも、各目的地で途中降機してフィンランドに行くことも、アレンジが自由自在~




北欧のホテルをAviosでお得に予約


フィンエアーにはネットショップがあり、Aviosでいろんなものと交換できます。

特にお得なのは、北欧のホテルの宿泊アワードです。


Scandicは北欧をメインに約300軒ほど展開するホテルグループで、ベーシックとプレミアムの2種類のアワードがあります。


Basic – EUR68,21 +  2000 Avios

Premium – EUR106,87 +  2000 Avios


ほとんどはベーシック対象のホテルで、数軒のみプレミアムが必要です。ホテルの公式サイトでコード(ベーシックはVOY、プレミアムはVOFINN)を入力して検索し、1 Voucherが表示される場合はアワード使用可能です。



後はSokosというフィンランドで50軒ほど展開するホテルグループです。

EUR84,41  +  5000 Aviosでアワードの交換ができます。コードAYPLUS20を使ってトップページ右上のbook a roomから検索できます。


その他独立系のホテルも多数あり、ラグジュアリーホテルレベルではないものの、ホテルや日付に関係なく統一価格だからハイシーズンで使用すると三分の一のコストで入手できるものも少なくありません。

Scandic(ドイツとポーランドを除く)とSokosは朝食無料、Hotel Kampはエグゼクティブラウンジアクセスができるお部屋など、各ホテルによって提供される部屋タイプが異なります。


注意点

  • ScandicとSokosのみオンラインで対象の日付を検索できる

  • アワードの有効期限は6か月で払い戻し不可

  • Aviosがないと交換できず、より多くのAviosと少ない金額で支払可能




アップグレート特典


BAのアカウントからはBA、IB、AAへのアップグレード可能


  • 正規航空運賃で購入された航空券(Part pay with Avios含め)のみ有効、割引運賃(Q、O、G)以外のエコノミークラスやすべてのプレエコ/ビジネスクラスが対象

  • 一つ上のクラスへのアップグレード及び特典航空券に空席がある場合のみ可能

  • アップグレード所要マイルは、両クラスのマイルチャート差額(ピーク/オフピーク適用)


ビジネスクラスをキャッシュで購入した場合は、ファーストクラスへのアップグレードも悪くありません。例えばBAの「LHR-PVG」線はYQ追加なし、オフピーク27K/ピーク30Kでアップグレートできます。




QRのアカウントからはQR運航便のみアップグレード可能



  • 正規航空運賃で購入された航空券(Part pay with Avios含め)のみ有効、割引運賃(W、P、G)は対象外

  • ロンドン往復のA380機材はファーストクラスアップグレード不可、2歳以下の幼児はアップグレート対象外

  • 乗継便は出発地からの1区間のみ対象




AYのアカウントからはAY運航便のみアップグレード可能



出発の36時間前までに申込可能、出発の37時間までに確定されない場合はアップグレートがキャンセルされます。特定の時間帯や路線には使えず、経路変更の場合は元の座席クラスで搭乗することになります。




総括



Avios&BAの特徴をまとめました。



良い点

上級会員のハードルが低いわりに、優待特典が非常に充実している

マイルの獲得ルートが多くコストも低め、有効期限がないも同然

一部特定路線の特典発券には非常に役立つ

5社が利用する大プログラムで今後新しいメンバーの加入も期待できる



悪い点

自社ビジネス/ファーストクラスのクオリティが低い

マイルチャートの改悪が頻繁に行われ、残りのお得なルートも長く続かない見込み


閲覧数:4,328回0件のコメント
bottom of page