1932年に設立したアラスカ航空(Alaska Airlines、略称AS)は、ワシントン州に本社を置き、数多くの航空会社と長年業務提携の末、2021年3月31日をもって航空連合のワンワールドに加盟しました。
ASのマイレージプログラムはMileagePlan(マイレージプラン)と呼ばれ、会員特典の内容や、マイルの積算及び使用全般がとても優秀で、フリークエントフライヤーにとっては無視できない存在です。
一生乗らないかもしれませんが、ほかのプログラムにない魅力を、ぜひ味わってみてください。
*2025年から、マイレージプランの特典内容が下記のように大きく変わります。
もっと多くのマイルストーン特典(改善)
EQMの獲得数に応じ、下記の選択式マイルストーン特典が得られます。
10K:750ボーナスマイル/無料機内食/無料WIFI PASS一枚/MVP資格1回分/非航空提携パートナーからの獲得マイルが2倍/AVISレンタカーのアップグレード(1点選択)
30K:2500ボーナスマイル/アラスカ航空券クーポン25ドル分/無料WIFI PASS4枚/MVP GOLD資格1回分/アラスカラウンジ会員が100ドル割引(1点選択)
55K:5000ボーナスマイル/特典航空券10000マイル割引1回分/MVP資格1回分の贈与権/アラスカラウンジの当日利用パス1枚/アップグレードアワード2枚(2点選択)
85K:15000ボーナスマイル/特典航空券25000マイル割引1回分/アラスカラウンジの当日利用パス2枚/アップグレードアワード2枚/MVP GOLD資格1回分の贈与権/MVP資格1年分の贈与権/最大10000EQMのロールオーバー(2点選択)
150K/200K/250K:25000ボーナスマイル/特典航空券25000マイル割引1回分/アラスカラウンジの当日利用パス2枚/アップグレードアワード2枚/最大10000EQMのロールオーバー(1点選択)
各会員ステータスの特典内容変更
改善
MVP:自分および同行者の当日ファーストクラス/プレミアムクラスアップグレード、非航空提携パートナーからの追加特典(Avis Preferred Plusステータスマッチなど)
MVP GOLD:自分および同行者の当日ファーストクラス/プレミアムクラスアップグレード、非航空提携パートナーからの追加特典(Avis Preferred Plusステータスマッチなど)
MVP GOLD 75K:自分および同行者の当日ファーストクラス/プレミアムクラスアップグレード、非航空提携パートナーからの追加特典(Avis President's Clubステータスマッチなど)
MVP GOLD 100K:自分および同行者の当日ファーストクラス/プレミアムクラスアップグレード、選択式特典に特典航空券75000マイル割引1回分とアップグレードアワード4枚が追加、非航空提携パートナーからの追加特典(Avis President's Clubステータスマッチなど)
改悪
搭乗ボーナスマイル:MVP 50%→25%、MVP GOLD 100%→50%、MVP GOLD 75K 125%→100%
MVP GOLDとMVP GOLD 75K到達特典のアップグレードアワード4枚がなくなりました。
EQMがより簡単に獲得できる(改善)
クレジットカードでは3米ドルにつき1EQMを最大30,000EQMまで獲得できます。
ASマイルで発券した特典航空券(自社及び手系パートナー含む)は、飛行距離分のEQMが獲得できます。
非航空提携パートナーを通して3000マイルごとの積算が1000EQMを獲得できます。マイルの購入・交換・移行・贈与などは対象外となります。
ASの公式サイトもしくはアプリから提携航空会社の航空券を購入すると、最低100%のマイル積算ができます。ただコードシェア便は高額の傾向がありあんまり意味のない改善です。
アップグレードの順番待ちリストの順位変更
エリート会員ステータス
ミリオンマイラー
ビジネス客専用チケット
EQM
予約日時
提携航空会社マイル獲得を統一させる
エコノミークラスは常に飛行距離の100%のマイルを獲得でき、プレミアムエコノミークラスは150%、ビジネスクラスは250%、ファーストクラスは350%を獲得できるようになります。
複数の航空会社を組み合わせた特典航空券への交換は今冬から大西洋横断路線→他地域の順番に開始します。
目次
会員システムの構成とプレミアステータスの取得
MileagePlanには、MVP、MVP GOLD、MVP GOLD 75K、MVP GOLD 100Kの順に、4段階の会員ランクがあります。
ステータス達成条件
資格対象条件 | MVP | MVP GOLD | MVP GOLD 75K | MVP GOLD 100K |
自社グループ、ワンワールド及びほかの提携会社の資格対象マイル | 20,000 | 40,000 | 75,000 | 100,000 |
毎年1月~12月の1年間で、資格対象マイル(EQM)をクリアすると会員資格が翌年の12月31日まで維持できます。
*Ravn Alaska及び上級会員ボーナスマイルは計上されません。
自社グループ便積算基準表
自社便名の共同運航便積算基準表
*EQM=積算マイルです。
提携会社ビジネス/ファーストクラス運航便積算率及び(EQM)
BA:250%~500%(150%~300%)
KE:100%~400%(100%~200%)
JX:250%~350%(対象外)
CX、QF:225%~350%(125%~150%)
HU:85%~350%(85%~250%)
QR:75%~350%(75%~150%)
JL:70%~350%(70%~150%)
DE:300%(200%)
AY、LY:225%~300%(125%~200%)
SQ:225%~300%(100%~150%)
AT:275%(175%)
RJ、FI:125%~250%(125%~150%)
MH:100%~250%(100%~150%)
FJ、LA:200%~225%(100%~125%)
IB:225%(125%)
UL:110%~225%(110%~125%)
A3:200%(100%)
AA:150%~200%(150%~200%)
TN:125%~150%(125%~150%)
*さらに上級会員の搭乗ボーナスマイルが加わり最終の積算率となります。
エコノミークラスは基本ボーナスがなく、特に低い予約クラスの場合、25%しか積算できないことが多く会員資格取得には意味のない選択肢です。
*詳しい積算率は、各提携会社の詳細ページにて確認できます。
MVP GOLDはワンワールドサファイア、MVP GOLD 75KとMVP GOLD 100Kはワンワールドエメラルドも同時保有し、ワンワールド特典が享受できます。
極端な話、BAの「HND-LHR-EZE」積算率300%ファーストクラスで南米行けば、1往復でMVP GOLD 75KのEQMをクリアできます。
もっと経済的な選択肢は、EQMの積算率が高く航空券の価格が比較的低い航空会社に複数回搭乗することです。おそらく一番コスパがいいのはCXビジネスクラスの割引運賃になるでしょう。
ミリオンマイラー
ASで100万マイルの搭乗をクリアすればライフタイムMVP GOLD達成です。
プレミアステータス特典の比較とコスパ分析
会員特典比較表
アラスカ航空
1.EQMには計上されない
2.ステータスマッチやチャレンジなど特別ルートで獲得した場合を除く
3.Uクラスの座席に空きのある場合のみ、一部割引率の高い運賃が対象外
4.セーバー運賃(Xクラス)はアップグレード対象外
5.MVP GOLD到達時に付与される
6.同一予約全員対象、団体運賃は対象外
7.同行者と一緒に利用可能
8.出発時間以外の内容は変更不可、元の便出発前まで変更可能、セーバー運賃(Xクラス)は対象外
特定の提携会社
1.出発時間以外変更不可、変更希望便の最大24時間前から確認可能、変更後は払戻不可
2.年末の会員資格に従って翌年に付与され、ステータスマッチやチャレンジなど特別ルートで獲得した会員資格を除く
3.搭乗パスに当該航空会社の国際便最低1区間が必要
HU:PEK/XIY/HAK Terminal 1 Fortune Wings Lounge
PEK/URC Terminal 2&CAN Area B HNA Club
FI: KEF Saga Lounge
搭乗および資格到達ボーナスマイルやAAアップグレードサーティフィケート、そしてワンワールドのサファイア/エメラルド会員資格だけでも非常にいい特典です。
特にMVP GOLD 75K以上の会員は、ワンワールドエメラルド会員所持でJALの国内線でもファーストクラスラウンジを利用できるのが非常にありがたいです。
ただ通常ルートの昇格は非常に大変で、常時開催のステータスマッチや不定期開催の各種チャレンジキャンペーンを利用して一撃獲得が狙い目です!
MVP、MVP GOLD、MVP GOLD 75Kへのステータスマッチが可能で、それぞれ90日間の限定資格が付与されます。
7月以降に申し込めば、期間中AS便20000マイルの搭乗で翌年の年末までMVP GOLD 75Kの会員資格が延長されます。
*7月前の申し込みは同じ年の年末までしか延長されません。
AS運航便に搭乗する必要があるため、ANAマイルでハワイに行って、「HNL-SEA-JFK/BOS/FLL/CUN」のような長距離乗継路線でセーバー運賃2往復(ファーストクラスなら1往復)だけでクリアできます。
MVP GOLD 75K到達後の維持は、簡単ではなくてもやる意味があると思います。
提携会社ビジネス/ファーストクラス搭乗で積算できるマイルが半端なく、例えばBAのファーストクラスは最大625%(MVP GOLD 100Kは650%)という驚きの積算率で、「東京-ロンドン」往復なら75000マイルほど貯められ、「東京―台北」エコノミークラス5往復または「東京―ニューヨーク」ビジネスクラス片道への交換ができますよ。
マイルの積算方法
フライト搭乗
上記の会員ステータス達成条件にて自社及び提携会社のマイル積算率を説明しました。
ビジネス/ファーストクラスは、他社には見たこともない高い積算率に、会員ステータス別ボーナスマイル50%/100%/125%/150%が加わり、搭乗により一番マイルが貯まりやすい航空会社とも言えます。
バイマイル
Points.comには、バイマイルの不定期開催セールを行います。
基本通常価格+60%ボーナスのが一番いいレートで、40000マイル以上購入すれば最大レートになります。
60%ボーナスの場合の購入コストは、 1.85 c/p(税金免除時1.72 c/p)で、10000マイルにつき185ドル(税金免除時172ドル)です。
*ASのアカウントは開設後10日以上経つ場合のみ購入できるので、事前に作成しておくといいです。
そしてハワイアン航空との合併によりハワイアン航空のマイルが1:1でASに移行できるから、ハワイアン航空のマイルを購入することも同じです!
ハワイアン航空の購入コストがもっと低く、2024年9月のセールは1.69 c/pでした。
ちなみにTOPCASHBACK経由でPonits.comにて購入する場合、2.5%前後のキャッシュバックがあります。
日本国内のポイントサイトにない案件が多く、海外サイト利用時には非常に役立ちます。
今は期間限定で紹介入会につきUSD10~をもらえるので興味のある方はぜひご利用くださいませ。(キャンペーン時期によって金額の変動あり)
貯まったキャッシュバックはそのままPAYPALに引き出せます。私は知らないうちに2000ドルも貯まり、円安時に海外通販サイトでの利用がほとんどでした。
ポイント移行
それなりに貯めやすく交換率も高いのが、マリオットボンヴォイのリワードプログラムです。
通常60000ポイントごとに20000マイルプラス5000ボーナスマイルで合計25000マイルを交換できます。
マリオットアメックスプレミアムカードのポイント還元率は3%で、マリオットグループでの利用はプラス3%で、マイル還元率がそれぞれ実質1.375%/2.75%に上ります。
その他提携サービス
特典航空券の発券ルール
AS米州地域マイルチャート
あんまりお得とは言えないため基本は無視していいです。
提携パートナー米州地域マイルチャート
北米や中南米など米州地域内部すべての路線が対象で、AS便のみの旅程は適用外です。
提携パートナー欧州、中東、アフリカ地域マイルチャート
アメリカから欧州、中東、アフリカ地域への路線及びそれらの地域内部の路線が対象です。
提携パートナーアジア太平洋地域マイルチャート
アジア太平洋地域内部及びアメリカ、欧州、中東、アフリカ地域への路線が対象です。
共通ルール
マイルチャートは片道最低必要マイル数(セーバー特典航空券)を示し、セーバー特典がなくなった場合は高くなる
自社のみ、提携会社1社のみ(2024年年末からは2社混在可能)もしくは+ASで発券可能
クラス混在は上のクラスの基準でマイルを徴収される
片道1回のストップオーバーが可能(最大14日間まで)
HU以外の航空会社はハワイを乗継地(ストップオーバー含む)として利用できない
YQは基本かからないですが、例外としてHUには約USD100~750、FIには約USD150~300、BAには約USD150~1000の高額YQが課せられる
提携会社は、幼児も通常特典航空券と同じマイル数が必要(アメリカ国内線のみの場合を除く)
提携会社は、片道発券1回USD12.5の手数料がかかる
変更・払い戻し無料(発券手数料は返金なし)
北米出発/到着以外の便は出発72時間前までに予約可能
マイルの有効期限なし、ただ2年以内に増減がなければ凍結され、カスタマセンターに電話して解除してもらう必要がある
特典航空券の発券方法
こちらの画面から特典航空券の検索ができます。
One-way検索の場合はAward calendarにチェックを入れて1か月単位で空席状況や所要マイルの一覧が表示されます。
例えば2022年2月、「HKG-LAX」のカレンダーです。
日にちをクリックしたら発券可能な便と所要マイルが出てきます。
ストップオーバーを含む路線の検索は、Multi-cityを選ぶ必要があります。
ただし、システムエラーですべての路線が表示されない可能性があり、One-wayで1区間ずつの検索がおすすめです。
稀ですが、One-way検索ですべての区間に空席があるのに、Multi-city検索時には希望の路線や時間帯、もしくはクラスが出てこないこともあります。
こういう場合は、発券後の変更を利用すればいいです。
変更は出発地/目的地/時間/クラスなどのみ可能で、区間を増やしたり減らしたりすることはできません。
例えば、サンディエゴからロスに行って、数日後東京に戻るAS「SAN-LAS-LAX」ファーストクラスとJL「LAX-HND」のビジネスクラスを利用します。
空席があるのにMulti-cityで検索してファースト/ビジネスクラスもしくは搭乗希望便が出てこなかったらどうすればいいですか?
ではとりあえず「LAX-HND」部分をビジネスクラスにできる「SEA-LAX-HND」の路線を発券します。「SEA-LAX」部分は区間増減不可のため適当に入れただけです。また区間の増減はできませんが、直行便を乗継便に変更することはできます。
流れとしては、予約済みのチケットをChange→Make changes to this trip→Change flight→「SEA-LAX」を選ぶ→希望日時の「SAN-LAS-LAX」ファーストクラスに変更したら完了です。
*ASにはビジネスクラスがないためファーストクラスと提携会社のビジネスクラスが一緒に発券してもビジネスクラスのマイル基準になります。
こちらの方法は、AS便の変更には使いやすくても、一部提携会社運航便の変更は難しいかもしれません。そのため事前にお電話でお問い合わせすることがおすすめです。
また、上記の例でAS運航便にファーストクラスがなくエコノミークラスで発券した場合、国際線部分がビジネスクラスのため、カスタマセンターに電話してファーストクラスの空席待ちリストに入れてもらえるかもしれません。
お得な発券実例まとめ
まず、アラスカ航空の提携パートナーを見てみましょう。
ワンワールド加盟会社以外、KE、SQ、JXなども利用率が高くマークするといいです。
アジア太平洋地域1500マイル圏内路線エコノミー7.5K/ビジネス15K
片道直行便もしくは乗継便利用
1000マイルを超える区間は、このレートよりいいマイレージプログラムはないでしょう。
このレートで下記すべての路線が対象です。
日本国内線でどこでも(例えば沖縄や各種乗継必要な離島行き)
日本から韓国、台湾、中国東部行き(香港は大阪より西の都市のみ可能)
香港からタイ、ベトナム、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、ブルネイ、ラオス、マレーシアの一部(PEN〇、KUL✕)
シンガポールから東南アジア諸国(ミャンマー北部やフィリピン東部以外)
一部オーストラリア国内線と「SYD-AKL」
片道にストップオーバーを加え周遊旅行か往復旅程を構築
検索の際に、Multi-cityを選び、途中降機を14日間以内に設定します。
日本国内線で片道2か所、往復3か所周遊(例えばHND-ITM-OKA、OKA-CTS-HND)
日本国内線で東京、大阪、名古屋などの国際線ハブに行き、数日滞在した後海外に行く
KE便(NRT-PUS-TPE、HND-GMP-SHA、HND-GMP-CJU、KIX-ICN-TPE/OKAなど)
CX便(ICN-TPE-HKG、TPE/KHH-HKG-HAN/SGN/MNL/SHAなど)
JX便(FUK/KMJ/OKA-TPE-MFM/CRKなど)
SQ便(ベトナム、カンボジア、タイ、インドネシア、ブルネイの各都市との組み合わせ)
QF便(ADL-MEL-SYD、BNE-SYD-MEL/ADL、CNS-BNE-SYDなど、大都市間以外の路線も非常に多い)
また、日本国内線でほぼ往復のような旅程も構築できます。
例えば「北九州―東京―福岡」のような片道も発券できますが、空港の距離が近いからこの片道は東京往復だと考えてもいいです。
頻繁に通うビジネスマンなら最初の東京―北九州と最後の福岡―東京だけ別途発券すれば、逆の場合も利用できます。
韓国国内線も同じようにできますが、日本出発の場合は対象外です。例えば「PUS-GMP-CJU」は対象で、「PUS-NRT-ICN」は対象外です。JX便でも検証しましたが、どうやら途中降機だけ別の国になると対象外になります。
エコノミーはもちろんお得ですが、ビジネスも大のおすすめです!
特にJALのB777-300ERが使用される路線は、ビジネスで発券した後、座席指定でファーストクラスも選択可能なんです!!!
ただ座席以外のサービス(ラウンジなど)はビジネスのままになります。
エコノミーで発券した後も、プレエコを指定できます。
*何度も検証済み、6桁の予約番号(JAL側のconfirmation code、AS側とは異なる)をJAL国際線予約管理画面で入力すると手続きできます。日にちが近づかないと解放されないので要注意。
ただし機種変更される可能性もあります。たった今指定しようとしたら、B787に変更されてました!ー。-
米州地域700/1400マイル圏内路線エコノミー4.5K/7.5K
米州地域2100/4000マイル圏内路線ビジネス25K/35K
米州地域6000マイルを超える路線ビジネス60K
短距離エコノミーや中距離ビジネスが相当お得で、特に4500マイルで発券できるのはASマイルのみだと思います。例外として、「EWR-ORD」線は700マイルを超えても4500マイルで発券できます!
一部代表的な例を挙げます。
700マイル路線:SFO-LAX/SAN、YYZ-JFK/ORD/DCA、MIA-CUN
1400マイル路線:LAX-SEA/YVR/IAH、EWR-MIA/DFW、PTY-MIA-HAV
2100マイル路線:LAX/EWR-MEX、MIA-BOG、ANC-SFO
4000マイル路線:BDA-JFK-SFO/LAX、YVR/SEA/IAH-LAX-HNL、ANC-LAX-MEX、EWR-LIM/LHR/MXP/CDG
短距離ビジネスも相当安いほうですが、米州大陸内のビジネスクラスはエコノミーとはほぼ変わらないものが多くあんまり意味ありません。ビジネスクラスを発券する際、きちんとフルフラットになっているか機種の事前確認が大事です。AAの場合は、321、777、787のみとなります。
また、南米には直行便がほぼないため、基本北米での乗継もしくは途中降機が必要です。このレートで南米に行けるのが非常にありがたいです。
4000マイルを超えるとANAマイルのほうがはるかにお得ですが、ANAの提携パートナー(主にAV)は就航都市が少なく、イースター島など行けないところが多いです。
そのため、「ニューヨーク-サンティアゴ-イースター島」のような飛行距離の長い路線は、ビジネスクラスが60Kマイルしかかからず、ストップオーバーも利用できるからとてもお得です。
欧州・中東・アフリカ1500マイル圏内路線エコノミー7.5K/ビジネス15K
こちらも、1000マイルを超える路線が一番お得です。
1500マイルに近い路線は、「マドリード―アテネ/オスロ」、「バルセロナ―ストックホルム」、「ヘルシンキ―ローマ」、「ロンドン―マラケシュ」、「カサブランカ―アムステルダム/フランクフルトブリュッセル」などです。
アメリカから欧州3500マイル圏内路線プレエコ30K/ビジネス45K
アメリカから中東・アフリカ5000マイル圏内路線ビジネス55K
欧州の場合は、AAもしくはIB運航の「ロンドンーニューヨーク/ボストン」、「マドリードーボストン」、「ダブリンートロント」などの路線があります。BAなら路線がもっと多いですが、YQが高すぎてお勧めしません。
面白いのがFIです。FIのビジネスクラスはフルフラットではないためか、プレエコとして分類されます。アメリカ東部からアイスランド行きの路線は基本3500マイル以内だからビジネスクラス30Kマイルです。ストップオーバーを加えることで5000マイル区間になっても、たったの35Kマイルで非常にお得です。
中東・アフリカの場合は、「カサブランカーニューヨーク/マイアミ/モントリオール/ワシントン」が利用できます。「YUL-CMN」線は3500マイルを超えたのに3500マイル圏内路線として計算されます。
また、SQの以遠権路線「ニューヨークーフランクフルト」と「ヒューストンーマンチェスター」はビジネスクラス片道55000マイルもかかりますが、ANAマイルでの発券ができないため、SQに乗りたければASマイルでの発券がおすすめです。
一部特定路線が実際より少ない飛行距離で計算される
上記の「YUL-CMN」線と同じように、実際の飛行距離より下の区間で必要マイルが計算されます。
例えば下記の例があります。
QR: LAX-DOH-HKG 飛行距離12221MI
本来10000MIを超えた場合のビジネスクラス片道特典は130Kマイルなのに、この路線は7001-10000MI区間の85Kしかかかりません!
JX: MFM-TPE-LAX 飛行距離7324MI
7001-10000MI区間の85Kではなく、5001-7000MI区間の75Kマイルになります。
TN: SEA-CDG 飛行距離5016MI
5001-7000MI区間の75Kではなく、3501-5000MI区間の55Kマイルになります。
AY: PVG-HEL-OSL 飛行距離5080MI
5001-7000MI区間の75Kではなく、3001-5000MI区間の60Kマイルになります。
ほかにもいろいろありますが、ぜひ修正される前に調べてみてください。
また、実際より多めに計算されるケースもあり注意が必要です。
*次の特典チャートまでまだまだって時には、無料のストップオーバーを利用して飛行距離を延ばすことも、ASマイルのお得な使い方です。そして2024年年末からは、異なる提携会社での組み合わせも可能になり、更なるお得なルートが現れます!
アップグレート特典
AS自社便
上級会員でなければ、現金もしくはマイルでアップグレードできます。
現金の場合はプレミアムクラスUSD5~/ファーストクラスUSD39~、マイルの場合は1区間につき15Kマイルです。
マイルでアップグレードする場合は、Money & Miles航空券は対象ですが、特典航空券は対象外です。
*提携会社やワンワールド加盟会社のアップグレードはできません。
総括
ASの特徴をまとめました。
良い点
上級会員の特典が非常によくステータスマッチもある
自社も提携会社も搭乗マイルを大量に獲得できる
マイルの獲得や特典航空券の発券ルールが簡単
お得な特典チャートが多い
特典航空券のYQが低い&片道でも途中降機できる
特典航空券の変更キャンセル手数料が無料
マイルの有効期限は無いも同然
悪い点
長距離線の特典航空券は改悪&マイルチャートが変動制
クラス混在の場合は上位クラスのマイルチャートに従う
乗継発券は総飛行距離で計算するためコストが上がる
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