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  • 執筆者の写真TOTO

AAアメリカン航空マイレージプログラム:AAdvantage(アドバンテージ)

更新日:2月4日



1930年に設立したアメリカン航空(American Airlines、略称AA)は、テキサス州フォートワースに本社を置き、航空連合のワンワールドの創立メンバーとして、1日当たり4,000便以上運航する世界一の大手航空会社です。AAのマイレージプログラムはAAdvantage(アドバンテージ)と呼ばれ、上級会員資格維持もマイルの積算&使用もやや利用しづらいですが、一部お得なマイル発券路線及び今後の動向が期待できると思います。



 

目次

 



会員システムの構成とプレミアステータスの取得



AAdvantageには、ゴールド、プラチナ、プラチナプロ、エグゼクティヴプラチナの順に、4段階の会員ランクがあります。 ステータス達成条件

AAdvantage会員資格

Gold

Platinum

Platinum Pro

Executive Platinum

Loyalty Points

40,000

75,000

125,000

200,000


*毎年3月から翌年2月までの1年間で貯めたLoyalty Pointsに基づき、次の年の3月末までが会員期間となります。 Loyalty Points取得方法



主に以下の三種類があります。


1.フライトマイル 1マイル=1ポイントの比率で、マイル獲得と同時にLoyalty Pointsも積算されます。 対象となるのは、自社及び提携会社のフライト搭乗基本マイル+会員資格ボーナスマイルです。

AAから購入する場合(航空券番号001から始まる):航空券運賃(USDへ換算、YQ以外の諸費用を除く)*5(ベーシックエコノミーは*2)+会員資格ボーナス(それぞれ40/60/80/120%) 提携会社などその他の場合:各提携会社で積算できるマイル数+会員資格ボーナス(それぞれ40/60/80/120%) 2.提携カード 1マイル=1ポイントの比率で、AAdvantage提携カードの利用金額(基本1USD=1マイル、例外あり)によって積算されます。 残念ながら2021年11月をもって日本で発行するAAdvantageの提携カードはすべて廃止となりました。ある場合は、100円=1ポイントで積算されるはずなので、今後の再発行は期待大です。 3.ショッピングや提携パートナーでの利用 こちらにて確認できます。

また、以下の場合は、Loyalty Pointsの獲得対象外となります。

  • 特別なプロモーションやAAdvantageクレジットカードのボーナスマイル

  • マイルの購入、贈呈、譲渡

  • 他のプログラムからのマイル移行



プラチナワンワールドサファイアプラチナプロとエグゼクティヴプラチナワンワールドエメラルドも同時保有し、ワンワールド特典が享受できます。 本来、提携カードがあれば、全く搭乗しなくてもDLと似ていて年間750万/2000万円の利用でサファイア/エメラルドに到達できます。会社の経費など年間利用額の高い人にとっては非常にいい方法ですが、提携カードが廃止となった以上、AAの上級会員資格維持にはコスパが悪くやる意味がないと思います。





プレミアステータス特典の比較とコスパ分析



会員特典比較表


*AA便AS便限定、フライトにより特典利用不可の場合もある **標準キャビン許容量までの個数が適用、AA販売の自社及びワンワールド運航便は、同行者(団体予約は除く)も同じ規定が適用 ご注意:ほかのワンワールド加盟会社の上級会員と違って、AAの上級会員はワンワールドエコノミークラス搭乗で北米圏内路線のみ利用する際、AA及びQFのラウンジが利用できません。



Loyalty Point Rewards


貯めたLoyalty Pointsの数によって最大15段階11種類の追加特典が付与されます。

15000~5000000の幅広い区間で、生涯どこまでいけるか、楽しみながら達成していきます。

100万マイル獲得 : 生涯ゴールド会員資格と35,000 ボーナスマイル 200万マイル獲得 : 生涯プラチナ会員資格と片道4区間分のシステムワイドアップグレード 以降、1ミリオン増えるごとに : 追加で片道4区間分のシステムワイド・アップグレード

ステータスマッチ

AAの上級会員は、獲得コストが高く、かつ会員特典もさほどよくありませんが、ステータスマッチが常時開催されます。 DLもしくはUAの上級会員であれば申請できます。申請元の会員資格に基づいて4か月限定のAA上級会員資格を付与され、期間内にそれぞれ12000/25000/42000/67000Loyalty Pointsの獲得で、ゴールド、プラチナ、プラチナプロ、エグゼクティヴプラチナ資格を4カ月間付与されます。

その4か月間で同じ数のLoyalty Pointsを獲得できたら会員資格がさらに4か月間延長されます。3回目の4か月間で更に同じ数のLoyalty Pointsを獲得すると今度は一年間の延長となります。

付与された会員資格より上の基準に到達しても昇格がなく、逆に元の基準に到達できなかった場合は降格となります。 2023年10月12日まで、ハイアットのグローバリスト限定で同じキャンペーンが開催され、しかも最初に付与される限定会員資格はプラチナもしくはプラチナプロがほとんどでした。

今後は似たようなものも、定期的に出てくると思います。


マイルの積算方法


フライト搭乗


搭乗マイルの獲得は、上記のLoyalty Points紹介で詳しく書きました。

提携会社のうち、エアタヒチヌイ、ケープエアー、Seaborne Virgin Islandsはマイルの積算ができなく、使用のみ可能です。



マイル購入


2020年には今までの最大ボーナス100%が出てきました。

一回で約USD4800を使って30万マイルを入手できます。

今後も、不定期開催が予想されます。



ポイント移行


それなりに貯めやすく交換率も高いのが、マリオットボンヴォイのリワードプログラムです。

ポイント:マイル=3:1の比率で交換できます。


マリオットアメックスプレミアムカードのポイント還元率は3%で、マリオットグループでの利用はプラス3%で、マイル還元率がそれぞれ実質1%/2%に上ります。



その他提携サービス


日本では、ホテルレンタカークルーズなどが利用できます。


また、寄付してマイルを貯める手段もあり、2021年12月には、5倍ボーナスのオファーがありました。

USD1の寄付ごとに240マイルが入るという驚きの低コストですが、やる人が多すぎてすぐになくなりましたね。

とはいえ、数万ドルをポンって使って一生使い切れないマイルを入手した人もいるらしいです。(羨ましい**)





特典航空券の発券ルール


基本ルール


  • 片道発券可能、所要マイルは往復の半分

  • クラス混在は、旅程内最も高い予約クラスでのマイル数に準ずる

  • 途中降機不可、乗継は米国およびカナダ国内路線(乗継時間4時間以内)最大2回、その他の路線最大3回まで

  • 特典航空券の仮予約で、出発14日間前まで5日間、出発前日まで1日間、出発24時間以内2時間までのホールドが可能



路線規則


  • 提携会社を含め、出発地と目的地を繋ぐ公示運賃のある運航路線がないと発券できない

  • 出発地から目的地まですべての区間において公示運賃の路線規則に満たす必要がある

  • マイル制の路線規則は、総飛行距離がMPM(指定空港間の最大飛行可能距離)の125%を超えることができない

  • ルート制の路線規則は、決められたルートのみ発券できる

  • ほとんどの場合はルート制が適用され、AAの北米圏内路線以外の路線、LA&JJのオセアニア出発/到着以外の路線、JL、QF、BA、IBの北米出発/到着路線のみマイル制になる



以下の場合を除き、出発地/到着地以外の第三エリアでの乗継不可


^MexicoとCaribbeanも含む

†HKG経由は、North America—HKGはAA/CX運航便、HKG——Indian SubcontinentはCX/UL運航便のみ可能

# ヨーロッパ経由とQRでDOH経由は二者択一

‡これは提携会社1社のみ利用可能、例えばDOH経由はすべてQR運航便、AUH経由はすべてEY運航便なら対象



よく見かける乗継エリア対象外のケースは


North America to Asia 1 or 2 via Europe

North America to South Pacific via Asia 1 or 2


乗継の場合は、それぞれの片道発券マイル数がかかる



制限事項


  • アメリカ国内線はカナダもしくはメキシコで乗継不可、カナダもしくはメキシコの国内線もアメリカで乗継不可

  • アメリカ本土からハワイまではHA運航便発券不可&ハワイ間の路線が含む場合は別途マイルがかかる

  • ウラル山脈以東のS7運航便は発券不可

  • 出発地/目的地がIPCの場合、IPCとSCL/PPTの路線は別途マイルがかかる



AAは世界を15のゾーンに分けました。

ウラル山脈以東は発券不可のためどのゾーンにも入っていません。




特典の種類


MileSAAver特典:メインで使うマイルチャートです。オフピーク時はエコノミークラスのみ10%前後安く発券できる路線があります。


AAnytime特典:いつでも発券できますが高すぎて無視していいです。


Web Special特典:一部短距離線のエコノミークラスの割引発券です。ただMileSAAver特典のエコノミーより安い場合もビジネスより高い場合もあり、絶対お得とは言えません。


*この記事はMileSAAver特典のみ紹介します。




ワンワールド及び提携会社のマイルチャートと注意事項



ご注意:DLの株式取得に伴い、LAがワンワールドから脱退し、AAとの提携業務も解消されました。





特典航空券の発券方法



AA.COMにて検索・発券できます。




適当に「HND-MMY」を検索してみました。


そのまま進めば発券完了になります。





お得な発券実例まとめ



AA自社便エコノミークラス

北米からカリブ海諸島、メキシコ、中米行き:片道15K(オフピーク12.5K)マイル

北米から南米北部行き:片道20K(オフピーク17.5K)マイル


日本からの中南米行きはほとんど北米での乗継なので、北米往復航空券との組み合わせで活用できます。ただ飛行距離3000マイル以下の場合はBAのほうがお得です。



提携会社運航便の中長距離国内線

JL久米島、宮古、石垣行き:片道7.5Kマイル(JLマイルの場合は10K~マイル)



QFオーストラリア国内線片道エコノミー10K/プレエコ15K/ビジネス20Kマイル



ヨーロッパ圏内中距離路線片道エコノミー12.5Kマイル




オセアニア/中東行きビジネス/ファーストクラス

中東片道40K/50Kマイル、オセアニア片道40K/60Kマイルになります。

いくつかのルートを選びました。


ただタヒチやフィジー行きの直行便は便利ですが、TNとFJにはフラットシートがなく逆に乗継で高評価の航空会社を選んだほうがいいかもしれません。


QRの世界一ビジネスクラスと称するQSUITEやQR、QF、EYのA380ファーストクラスを体験するのに最適な方法に違いないでしょう。

CXやJLなど、いずれもクオリティーの高い航空会社ばかりです。


*ちなみにANAマイルの場合、中東/オセアニア往復所要マイルは110K/210Kと80K/150KでAAよりだいぶ高くなります。





アップグレート特典


AA自社グループ運航便


  • 片道1回につき最大3区間までアップグレード可能

  • H、K、M、L、V、G、Q、N、O、S、Y、P、W、I、J、D、Rクラス対象

  • 共同運航便や特典航空券、ベーシックエコノミー運賃の航空券は対象外

  • 出発2日前までまで予約した航空券に対し、購入後24時間以内にキャンセルの場合のみ払戻手数料無料



*カリブ海諸島(バミューダ諸島およびバハマを含む)


**北米とは、米国(ハワイ、アラスカを含む)、カナダ、メキシコ、バミューダ、バハマ諸島、カリブ海諸島を指す



提携会社運航便


  • 片道1回につき最大3区間までアップグレード可能

  • 特典航空券を除くAA:Y/J/D/R、BA:Y/B/W/C/J/D/R、IB:Y/Bクラスが対象(3社いずれの共同運航便を含む)

  • 出発7日前まで予約した航空券に対し、購入後24時間以内にキャンセルの場合のみ払戻手数料無料



**BA利用時にエコノミーからプレエコへのアップグレードが可能

^北米とは、米国(ハワイ、アラスカを含む)、カナダ、メキシコ、バミューダ、バハマ諸島、カリブ海諸島を指す





総括



AAの特徴をまとめました。



良い点

マイルの有効期限≈なし&特典航空券の変更キャンセル手数料無料

特典航空券でクオリティーの高い航空会社をたくさん利用できる

ステータスマッチやチャレンジで上級会員になれる


悪い点

上級会員の獲得難易度が高く、特典内容もいまいち

マイルの獲得ルートが少ない

特典航空券の発券制限が多く発券しづらい


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