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  • 執筆者の写真TOTO

遅延、欠航、機材故障、不可抗力、スケジュールチェンジ?予定変更に遭遇した際の正しい姿勢

更新日:2月21日



航空券の変更キャンセル条件をご存じですか?

一部高価な券種以外は、ほぼ手数料のかかるものか、変更キャンセル不可のものです。

手数料がかからなくても、予約便の変更に伴い、変更後の運賃が高くなる場合、差額が請求されます。


とはいえ、全く無料という、たった一つの例外もあります。

お客様都合以外の事由による「キャンセル・予約変更・払戻」です。



 

目次

 



お客様都合以外の事由による各種無料変更


例えばJAL公式サイトに載っているものです:



これに当てはまる場合、経路変更を含む同一区間への予約変更や未使用区間の払い戻しができます。

特典航空券の場合、予約変更で差額マイルが発生しても、追加徴収なし払い戻しありの好条件です。


そして載ってはいないものの、航空会社都合のスケジュールチェンジや、急病やケガなど、医師の診断書を提供することによって該当される場合もあります。

ただし明確な記載や基準がなければ、まずカスタマセンターに相談するといいです。


しかし、望んでもいない強制変更に、手数料なんかより、解決法がもっと大事でしょう。

そうなった時に、迅速かつ正確な措置を取り、損失を最大限に軽減した上、気持ちの整理もできるといいですね。場合によっては、意外な喜びも待っているかもしれませんよ。





2010年ごろ、初めて遭遇したアクシデント


成田空港から出発したデルタ航空の便が、目的地に発生した濃霧のせいで着陸できず、済州島に行って燃料補給をしました。その後も霧が消えず、仕方なく出発地に戻ろうとしたら、成田空港がすでに閉鎖されたため、関西空港に行くことになりました。

アメリカからの乗客がほとんどで入国手続きにすごく時間がかかり、最後にハイアットリージェンシー大阪まで送られ、着いたのが夜中の4時ぐらいで、翌日の午後三時に集合して再出発しました。


もちろん疲れ果ててちゃんと休んでもなかったし、元々の予定も狂って丸一日パーになりました。

でも別の角度で考えてみると、ホテル代も食事も全部ただで、それに加えデルタのギフト券200ドルが配られ、LCCなんかと比べたらかなりいい対応でした。ハイアットレベルのホテルだし、プレジデンシャルスイートに泊まった人にとってはいい体験になるでしょう。ちなみに私に配ったのはリージェンシークラブプレミアキングです。




その時は何の知識もなく、どうすればいいのかもわからなく、ただただ焦ってました。

今だったら、余裕で過ごしたと思います。笑





2018年、出発遅延により乗継便搭乗不能


キャセイパシフィック航空の「SHA―HKG乗換ーHAN」路線で、上海出発の便が1時間遅れました。

香港に着いた時、すでに案内スタッフが待機し、個別で対応してもらいました。

予定していた「HKG―HAN」便はその日最後の一便で、同社も他社も振替できないとのことでした。


翌日の便への変更とホテルの提供はすべて無料とのことで一安心しました。

その時にクレジットカードの自動付帯保険をふっと思い付いて、調べてみたら宿泊や食事に該当すると最大2万円まで補償されるとのことで、直ちに遅延証明書を請求しました。


*遅延証明書が発行されないと保険が効かなくなります。その場でカードのカスタマセンターに電話して確認することがお薦めです。もちろん通話料無料で日本語対応可能とのことです。年会費がかかるゴールドカードランク以上なら大抵付くサービスです。

ちなみに保険は併用できないもので、どちらか一枚のカードを選ぶ必要があります。

私はいつもMarriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを利用しています。三井住友カードや三菱UFJカードなども所持していますが、日系と比べると、アメリカ人の性格上融通も利き手続きも簡単に済ませる傾向があり、使いやすいです。

通常一泊につき2万円ぐらいかかる香港スカイシティマリオットホテルを、無料のディナー付きで用意してもらいました。ちょろっと見てみたら契約価格がHKD800でした。アジアマイルで発券した特典航空券にHKD800出してくれて感動しました笑。


ちょうど当時はSPGと統合前のマリオットグループのゴールド資格保有で、お部屋のアップグレード、無料朝食、エグゼクティブラウンジまで付いてきました。そして翌日の昼には、市内に行ってフォーシーズンズホテルにあるミシュラン三ツ星レストラン龍景軒でゆったりランチを味わい、点心をいっぱい注文しても2万円は使い切れませんでした。




友達たちとのハノイ合流は一日遅れましたが、おかげさまで素敵な香港弾丸旅行ができました。危機をチャンスに変える心構えなら、ハプニングも旅行の醍醐味になるでしょう。

特典航空券や安い券種に補償がない航空会社もたくさんいますが、キャセイパシフィック航空を選んでよかったと思います。


*乗継のある路線は、できるだけ同じ航空会社にすることが大事です。それができなくても、同じ連合か提携関係のあるパートナーがいいです。特に今回のような乗継時間の短い便は、遅延などが発生する際、手続きもスムーズになります。全く関係のない航空会社の便にしたら、補償も何も効かないし、航空券も無効になり振替ができなくなる恐れがあります。





2019年、不可抗力による便の無料振替


台風の影響で、成田空港までの高速道路や電車の路線が通行不可になり、空港行きの電車とバスもすべて運航中止になりました。しかもネット上の情報が不明で、お問い合わせの電話ももちろん通じませんでした。あちこち行って無駄な時間をたくさん使いましたが、結局車で3時間ぐらいかからないと空港に着きませんとのことでした。


タクシー代はともかく、3時間かかるとなると絶対間に合わないはずです。

駅員に聞いても復旧工事の状況が不明で、航空会社の電話もずっと話中で、一体どうすればいいかわからなく、残暑の日差しに焼かれながら人生の十字路で彷徨うような光景でした笑。


間に合わないと分かった以上、いっそ気持ちを整理して隣のカフェに入ってワインを一杯頼みました。

落ち着いて考えてみると、買ったのがタイ航空の「NRT―BKK」行きの変更キャンセル不可の航空券で、最悪な場合翌日の便を買うか、改悪前のレートで12500AVIOSポイントでJAL特典航空券を発券すればいいです。


羽田から1150/2000/3000マイル圏内の主要空港です。

改悪後のレートで片道それぞれ9K/10K/13K AVIOSポイント(カタール航空のアカウントからの発券)が必要です。


カード保険にも聞きましたが、飛行機の遅延ではないため、もちろん対象外です。


*そして気づいたのは、こういう突発事件は公式よりツイッターのほうが迅速かつ正確な情報を入手できます。もっと早くツイッターを確認しておけば、T-CATだけバスが動いたのが分かっていたでしょう。


通常のカスタマセンターを通じては絶対繋がらないとわかってて、ネットでタイ航空のオフィス電話を探し出し、うまく繋がりました。

事情を説明すると、翌日の同じ便に振り替えは可能ですが、その前の便への変更は、タイの担当部署に連絡してまた折り返し連絡してくれるとのことでした。

そして約束時間通りに連絡が来て、同じ予約クラスへの振替しかできないので、前の便はすべて埋まっておりやはり最初に案内した同便に変更してもらいました。手数料は無料でした。


バンコクから別の航空会社でヨーロッパに行く予定でしたが、幸い、乗継ではなくタイで3日間滞在することでその旅行に影響が出ませんでした。

帰りはバンコク乗継ですが、遅延しても次の予定に影響が出ないように、という計画が助かりました。





2019年、予約便のスケジュールチェンジにより経路変更


ANAマイルで発券した特典航空券で、元々はスターアライアンス提携航空会社の便で名古屋着でした。

そしてその便の出発時間は、30分ほど早まることになったと、通知が来ました。

そこでANAに電話して、東京乗継名古屋着のANA便へ経路変更してもらいました。


航空会社都合のスケジュールチェンジは、通常同じ路線の自社便または提携他社便への振替か、払戻はできるものの、一部明記の航空会社を除く詳しい内容は公開されません。
経路変更は基本無理ですが、その路線に振替便が存在しないためOKもらいました。
ただ存在したとしても、時間的に合わない場合は経路変更できると思います。
もちろん出発地と目的地の変更はできなく、経由地だけの変更になります。

後で友達に話してみたら、自分も同じことをしようとしたら変更してもらえなかったよと言われ、恐らく彼は平会員で私はプラチナ会員だから優先順位が違ったんでしょう。

もちろんただの偶然かもしれませんが、隠れ特典で上級会員にはもっと柔軟な対応をしてくれるはずです。


*予約変更や払い戻しに手数料がかかる場合、ぎりぎりで手続きするのがお薦めです。その間にスケジュールチェンジが発生したら手数料は免除されるからです。一部悪質の旅行会社(特に海外)は、それを利用し、顧客から航空券のキャンセルを依頼された際高額の手数料を取ったものの、航空券はぎりぎりまでキャンセルせず、「お客様都合以外の事由」を待つんです。


またスケジュールチェンジが発生しても、急いで手続きするよりすこし待ったほうが、後で自己都合の変更キャンセル率が下がります。一回変更した場合、再度変更できるかどうかは不明ですから。でも変更しない場合は、その変更権利はずっとあるはずです。デメリットは、変更希望便に空席がなくなることぐらいですね。





2020年、コロナの影響で予定便が欠航に


UAマイルで発券した特典航空券の一区間で、「SHA―TSA」線でした。

元々エバー航空にしたかったのですが、選択できるエバー航空の便は「PVGーTPE」しかなく、アクセスしやすい中国国際航空の便を選びました。


出発前日、偶然その便の状況を確認したら、なんと欠航になったのに全く通知が来ませんでした!

すぐにユナイテッド航空に連絡して便の振替をしてもらいました。

ちょうどエバー航空の「SHA―TSA」に空席があり出発時間もよかったため、逆にラッキーって感じました。通常同じ予約クラスに空席がなければ振替不可でしたが特別対応してもらいました。


*コロナのせいでシステムが混乱して通知が来なかったかもしれませんが、そういうことを防ぐために、便の状況は必ず前日の営業時間内に確認したほうが無難です。


またキャッシュで購入した航空券の場合、お客様都合以外の事由で便に変更が生じると、日程変更以外、空席さえあれば好きな航空会社への振替もできます。そして変更後の便は元々の予約クラスより上位のクラスになったら、マイルの積算が大幅に上がることもあります!


「NRT-LAX」のエコノミークラスを例として、購入したANA便のLクラスがUA便のYクラスに変更された場合、どうなりますか?

Lクラスは30%の積算率に対し、Yクラスは100%です。5451mi*2*(100%-30%)=7631mi

つまり、一回の往復で7631マイルも多めに貯められるのです。

それにUA便がANA便より燃油サーチャージなどが低い場合、差額分の返金もあるはずです。


*同じ航空会社ではなく、提携会社への振替がお薦めです。振替後の航空券は、基本YかFクラスになり、マイルの積算率が大幅に上がります。特典航空券も、振替でマイル積算ができる航空券に変わることがあります!





2020年、コロナの影響による便の自由変更


同じくUAマイルで発券した特典航空券のうち、一部使用済みで、最後の1区間が6月出発予定の「HND―ITM」ANA運航便でした。

ほとんどの航空会社が便の無料キャンセル&変更ができるようになりましたが、一部使用済みのためキャンセルができなくなり、最初の出発日から2年以内の日付でしたら何度も無料変更ができると言われ、11月の「HND―KMI」に変更しました。 


ユナイテッド航空と比べると、ANAはもっと柔軟な対応で、一部使用済みの特典航空券でも、払い戻しをしてもらいました。

もちろん全額ではなく、未使用分のマイルと税金だけが戻ってきました。


*「エラー運賃」で購入した航空券は、急いで購入したため後で変更やキャンセルしたくなったら、お客様都合以外の事由を利用すると手数料も運賃差額も免除されます。





2023年、乗り捨て予定の便のダウングレードで無料キャンセル 


燃油サーチャージがとんでもなく高かった2023年1月、62000ANAマイル+37260円で発券した「ICN-TPE乗継-SIN乗継-DPS途中降機-TPEオーブンジョーSIN-ICN違う空港乗継GMP-CJU」のビジネスクラスの旅程ですが、事情で済州島に行けなくなり、そのままソウルから日本に戻る予定でした。

ところがANAから通知が来て、「ソウル―チェジュ」線の機材変更によりビジネスクラスがなくなり、別の便への変更を勧められました。

韓国到着後にチェジュ行きの便をキャンセルしようと思ってしばらく無視してましたが直接電話が来て、仕方なくそのまま無料キャンセルしてもらいました。

乗り捨ては自分の信用にも影響が出るためできる限り避けたいので助かりました。

また、当時は時間がなくてそのままにしましたが実は向こうの責任で粘れば必ず弁償はされます。実際に搭乗するとなると、ビジネスからエコノミーへのダウングレードは通常運賃の差額が補償されるはずです。韓国国内線だからさほどなくても差額4万円程度は下らないと思います。もちろん搭乗せずにキャンセルする場合も、マイルの差額分は弁償してもらえるはずです。




以上、自分の経験を書いてみましたが、まだまだ物足りないですね。

アイディアや体験談をシェアしていただける方、ぜひコメントをくださいませ。





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